コンビニで蚊取り線香は売ってる？室内締め切りが危険な理由や何分で効くのか解説

「蚊が出たから駆除したいけど、蚊取り線香はコンビニで売ってるの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、コンビニでも蚊取り線香や電源タイプの液体蚊取りなどを購入できますが、季節や店舗の場所によって取り扱いの有無に違いがあります。

本記事ではコンビニで買える蚊取り線香のレギュラーサイズの種類や1巻きあたりの効果時間、室内締め切りの危険性や蚊は何分で死ぬのかなど幅広く解説します。

コンビニで蚊取り線香は売ってる？取り扱いの有無を解説

「蚊取り線香はコンビニでも買える？」と疑問に思っている方も多いでしょう。

秋や冬などの寒い時期は取り扱っていない店舗もありますが、夏場には多くのコンビニで火を付けるタイプや電源タイプの蚊取り線香が販売されていて、各種虫除けグッズも購入できます。

以下ではコンビニでどんな蚊取り線香を売ってるのか、実際に購入した人の口コミを参照しながら見ていきましょう。

コンビニでは蚊取り線香や電源タイプの蚊取り線香を買うことができる

セブンイレブンだけでなく、ローソンでも金鳥蚊取り線香が売られていた。懐かしいので思わず購入w pic.twitter.com/tfRpx2b0AV

— windtown (@skylinetky) August 6, 2014

店舗によっては取り扱いがない場合もありますが、上記口コミにあるようにセブンイレブン・ローソン・ファミリーマートなどのコンビニで「金鳥の渦巻」をはじめとする蚊取り線香が販売されています。

セブンイレブンではレギュラーサイズ(直径約12cm)の蚊取り線香が販売されているほか、電源タイプの「アースノーマット」を売ってる店舗もあるようです。

口コミからも分かるように、コンビニで昔ながらの蚊取り線香を見て懐かしさを覚える方も多いでしょう。

季節によってはコンビニで蚊取り線香を売ってないケースもある

夏に蚊取り線香を売ってるコンビニは多いですが、寒いシーズンには置いてないところもあるので注意しましょう。

蚊取り線香を販売しなくなるタイミングは店舗によって異なりますが、涼しくなって蚊取り線香の需要が減る9月以降のところが多いようです。

コンビニに虫除けグッズや蚊取り線香が置いていない場合は、本記事の「コンビニ以外で蚊取り線香・虫よけグッズを買える販売店」を参考に、100均や大型スーパーなどで探してみてください。

蚊取り線香ホルダーを売ってるコンビニは少ない

屋外での作業やキャンプなどで蚊取り線香を使用する場合は、ベルトやテントなどから吊り下げられる持ち歩き用ホルダーが欲しい方も居るでしょう。

キャンプ場などの近くにあるコンビニの店舗ではホルダーが買える場合もありますが、基本的に吊り下げタイプのホルダーを売ってるコンビニは少ないようです。

アウトドアなどで蚊取り線香を使う場合は、あらかじめホームセンターなどで持ち歩き用のホルダーを買っておくことをおすすめします。

コンビニで売ってる蚊取り線香2種類の特徴・値段をご紹介！

コンビニで売ってる蚊取り線香にはどんな種類があるのか、値段や特徴が気になる方も多いでしょう。

意外かもしれませんが、セブンイレブンやローソンなどのコンビニでは、昔ながらの「金鳥の渦巻」蚊取り線香のレギュラーサイズを購入できます。

以下では、コンビニで買える蚊取り線香2種類のサイズ直径や値段などを詳しく見ていきましょう。

コンビニで売ってる蚊取り線香の特徴・値段1種類目：金鳥の渦巻 蚊取線香 10巻

ローソン・セブンイレブンなど主なコンビニの中には、100年以上の歴史があるロングセラー商品の「金鳥の渦巻 蚊取線香 10巻」が買える店舗もあります。

「金鳥の渦巻 蚊取線香 10巻」は直径が約12cmのレギュラーサイズの蚊取り線香で、1巻きで約7時間効果が持続するので睡眠中の蚊よけとしても最適でしょう。

線香立てが1個付属していますが、火の付いている部分が剥き出しになるタイプなので、子供やペットの手が届かない安全な場所で使用するようにしてください。

コンビニで売ってる蚊取り線香「金鳥の渦巻 蚊取線香 10巻」の特徴・値段

商品名	金鳥の渦巻 蚊取線香 10巻
値段(税込)	423円
内容量	163g
サイズ直径	約12cm
スタンドの有無	あり

コンビニで売ってる蚊取り線香の特徴・値段2種類目：金鳥の渦巻 蚊取線香 30巻

蚊取り線香をよく使う方には、10巻ずつの小分けセットが3個入っている「金鳥の渦巻 蚊取線香 30巻」もおすすめです。

蚊取り線香が入っている缶の蓋を裏返すと線香皿になり、カバーも付いているので購入してすぐに使用できます。

天然の除虫菊から抽出されるピレトリンに似た防虫成分・ピレスロイドが蚊を効果的に駆除してくれますが、室内締め切りでの使用は健康に良くないので避けましょう。

コンビニで売ってる蚊取り線香「金鳥の渦巻 蚊取線香 30巻」の特徴・値段

商品名	金鳥の渦巻 蚊取線香 30巻
値段(税込)	1,042円
内容量	510g
サイズ直径	約12cm
スタンドの有無	あり(缶の蓋を線香皿として使用)

コンビニで売ってる電源タイプの蚊取り線香1種類の特徴・値段をご紹介！

火を付けるタイプの蚊取り線香よりも、電源タイプの液体蚊取りを使用される方も多いでしょう。

コンビニには金鳥の渦巻以外にも、有効成分を電気で揮発させるタイプの電気蚊取りを売ってる店舗も多くあります。

以下では、コンビニで買える電源タイプの蚊取り線香について詳しく見ていきましょう。

コンビニで売ってる電源タイプの蚊取り線香の特徴・値段1種類目：アースノーマット 60日セット

「アースノーマット 60日セット」は、妊婦さんや赤ちゃんの居る家でも使える低刺激のプラグ式液体蚊取りです。

コンビニで売ってる60日セットには器具1個と薬剤のボトルが入っていて、1日約12時間の使用で60日間(約720時間)も使用できます。

煙が出ない液体蚊取りなので匂いやベタつきが気になる方にもおすすめで、付属の薬剤がなくなった場合は好きなアースノーマットの取替えボトルに交換できる点も魅力でしょう。

コンビニで売ってる電源タイプの蚊取り線香「アースノーマット 60日セット」の特徴・値段

商品名	アースノーマット 60日セット
値段(税込)	1,188円
内容量	45ml(60日用ボトル)
持続期間	1日12時間使用で約60日

コンビニで売ってる蚊取り線香以外の虫除けグッズ3種類の特徴・値段をご紹介！

コンビニ各社では、蚊取り線香以外にも虫の駆除に役に立つグッズを買えることをご存知でしょうか。

具体的には、虫除けスプレー・虫除けクリーム・虫除けシートなどの製品があり、屋外で作業する際などに蚊を寄せつけない効果が期待できます。

以下では、コンビニで売ってる虫除けグッズの特徴や値段について詳しく解説していきます。

コンビニで売ってる蚊取り線香以外の虫除けグッズ1種類目：虫除けスプレー

コンビニで売ってる蚊取り線香以外の虫除けグッズ2種類目：虫除けクリーム

肌に塗るクリームやジェルタイプの虫除けも、コンビニで手軽に買えるのでおすすめです。

虫除けだけでなく日焼け止めとしての効果もある製品や、アレルギー物質不使用で赤ちゃんから使えるクリームもありますので、敏感肌の方や小さいお子さんが居る方はぜひチェックしてみてください。

また虫除けクリームの場合は、蚊やブヨなどの虫に効果のあるディートやイカリジンという成分が入っていることが多く、値段は大体400円〜600円の製品が多いようです。

コンビニで売ってる蚊取り線香以外の虫除けグッズ3種類目：虫除けシート

スプレータイプやクリームタイプだと塗りムラができてしまう方には、シートタイプの虫除けをおすすめします。

シートタイプは汗を拭きながら防虫対策ができる上に、冷感成分が入っている商品もあるのでスポーツ中にさっぱりしたい時にも最適でしょう。

ディートやイカリジンなどの有効成分が蚊・ブヨ・マダニなどの虫除けに効果的で、大体300円〜500円から買える手頃な製品が多いです。

コンビニに蚊取り線香・虫よけグッズが売ってない時はどこで買える？販売店をご紹介

コンビニ店舗によっては蚊取り線香や虫除けグッズが置いていないところもあり、売ってない場合はどこで買えば良いかが気になるところです。

100均やスーパー、ドラッグストアなどが手軽に買える場所としてはおすすめで、豊富な種類から選びたい方にはホームセンターやドンキホーテなどのディスカウントストアも良いでしょう。

以下では、蚊取り線香や虫除けグッズを買える販売店について詳しく解説します。

コンビニ以外で蚊取り線香・虫よけグッズを買える販売店①：ダイソーなどの100均

こんにちは😊

ここ、2〜3日前からヤブ蚊が増え始めました😓

ダイソーで売っていた蚊取り線香を使ってみてます。

揚げてトルコ(茄子)の様子です。 pic.twitter.com/xXNAX5icDW

— 吉田農園 (@Hzt4hVPAf2mKuea) May 7, 2022

手頃な値段で蚊取り線香や虫除けグッズを買いたい方には、ダイソー・セリアなどの100均ショップがおすすめです。

レギュラーサイズ・ミニサイズの蚊取り線香はもちろん、花やフルーツの香りがするアロマ蚊取り線香やペットの用の蚊取り線香なども売っています。

据え置き式や吊り下げるタイプ、地面に刺せるピック状など蚊取り線香ホルダーの種類も豊富なので、おしゃれで実用的なホルダーが欲しい方はぜひ100均をチェックしてみてください。

コンビニ以外で蚊取り線香・虫よけグッズを買える販売店②：イオンなどの大型スーパー

イオンで買った蚊取り線香。メーカーにより匂いの違いは感じていたけど渦の向きまでは注意していなかった。蚊取り線香の表？を上にして見る。中心から見ていくと時計回りの高気圧性循環。外側から見ると反時計回りで低気圧性循環になる。ひっくり返すと南半球の高、低気圧循環に。 pic.twitter.com/lHL5z2tSsr

— 伊東道範 (@henokkapa) April 27, 2019

イオンなどの大型スーパーでも蚊取り線香を売っていますが、商品によっては線香立てが付属していなこともあるので注意しましょう。

例えばイオンのトップバリュの10巻き入り蚊取り線香は、屋内使用だと約6時間燃焼した後3時間も効果が持続する製品ですが、線香立ては付いていないので別途用意する必要があります。

大手スーパーのプライベートブランドなどではリーズナブルな値段で蚊取り線香や虫除けグッズが買えることもあるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

コンビニ以外で蚊取り線香・虫よけグッズを買える販売店③：薬局・ドラッグストア

蚊の大群の猛攻を受けて、急遽近くのドラッグストアで蚊取り線香購入！
ってか、まだ蚊がいるんかい！
先日の新居浜は全然居なかったぜぇ！？ pic.twitter.com/hAjqNIOm87

— 遊々@リターンライダー (@yuyu765) November 27, 2018

マツモトキヨシ・ツルハドラッグ・ココカラファインなどの主要な薬局やドラッグストアなどでも、蚊取り線香をはじめとする虫除けグッズを購入できます。

取り扱い商品は店舗によって異なりますが、金鳥の渦巻・アース渦巻香・フマキラー蚊取り線香・アースノーマットなどが販売されているようです。

ただ、店舗によってはコンビニと同じように夏場しか置いていない場合もあるそうなので、もしドラッグストアにない場合は大型スーパーやホームセンター、100均などで探してみてください。

コンビニ以外で蚊取り線香・虫よけグッズを買える販売店④：ホームセンター

金鳥の夏‼️日本の夏‼️
ホームセンターで大型な蚊取り線香見つけちゃいましたをわ
フムフム 12時間も🔥ね pic.twitter.com/mOMAoKXR2E

— 🌸みーたん🌸 (@kingin0305) June 20, 2020

ホームセンターのカインズホーム・ジョイフル・ビバホームなどの日用品売り場でも、蚊取り線香や虫除けグッズが販売されています。

金鳥の渦巻・フマキラー・アース製薬などの蚊取り線香に加えて、UV光源で蚊などを引きつけて高電圧で感電させる電撃式殺虫器など、ホームセンターならではの虫除けグッズもあるようです。

アウトドア好きな方や屋外で作業する方は、ぜひホームセンターをチェックしてみてはいかがでしょうか。

コンビニ以外で蚊取り線香・虫よけグッズを買える販売店⑤：ドンキホーテなどのディスカウントストア

探していた蚊取り線香。ドンキで発見。#蚊取り線香 #アース渦巻香フルーツバスケット #ドンキホーテ #y_yuki #yoshihiro_yuki pic.twitter.com/YhsKUlATik

— YoshihiroYuki★NewSingle★2023.04.26 OUT!! (@yoshihiro_yuki) September 4, 2017

虫除けグッズや蚊取り線香をお得に購入したい方には、ドンキホーテやOlympic(オリンピック)をはじめとするディスカウントストアがおすすめです。

ドンキホーテではアース製薬の蚊取りお香やスキンベープなどの虫除けスプレーに加えて、キャラクターの形をしたかわいい虫除けネットなども販売されています。

気になった方は、お近くのディスカウントストアで蚊取り線香や虫除けグッズを探してみてください。

コンビニで売ってる蚊取り線香の使い方・使用時間は？蚊は何分で死ぬ・何分で効くのかも解説

コンビニで売ってる蚊取り線香ですが「どうやって使えば良い？」「蚊は何分で死ぬ？」と疑問をお持ちの方も居るでしょう。

蚊取り線香は有効成分が部屋中に行き渡るまでしばらく時間が掛かることから、大体何分で効くのかも知っておきたいポイントです。

以下ではコンビニで売ってる蚊取り線香の渦巻タイプ・電源タイプについて、効果時間や正しい使い方を詳しく解説していきます。

コンビニで売ってる蚊取り線香の使い方・使用時間：渦巻きタイプ

蚊取り線香は2巻きが組み合わさっている商品も多いので、1個ずつに外してから使用しましょう。

缶の蓋を線香皿にする場合は線香が皿のフチに触れると火が消えてしまうことがあるため、皿の中央に置くようにしてみてください。

レギュラーサイズの場合は1巻きで約7時間効果が続きますが、使用中は必ず換気して室内締め切りでの使用は避けましょう。

コンビニで売ってる蚊取り線香の使い方・使用時間：電源タイプ

プラグ式の液体蚊取りはスイッチを入れると薬剤が熱で広がる仕組みで、器具1個と薬剤ボトルがセットで販売されていることが多いです。

使用時間は1日12時間で30日間・60日間・90日間などの製品があり、薬剤がなくなるまで常時使用できます。

火は使いませんが、使用中は器具が熱くなるので触らないよう注意してください。

コンビニで売ってる蚊取り線香は30分～1時間程度で効果が現れる

コンビニで売ってる蚊取り線香は、点火や電源をオンにしてすぐ効果が出る訳ではないので、何分で効くのかを確認しておきましょう。

蚊取り線香の種類や使う部屋の広さにもよりますが、8畳ほどの広さの場合は大体30分〜1時間で殺虫成分が部屋中に行き渡り、効果が現れます。

屋内で使う場合は、風上に蚊取り線香を置くと薬剤や煙が部屋に広がりやすく、より早く効き目が感じられるのでぜひ試してみてください。

コンビニの蚊取り線香を使う時の注意点は？室内締め切りが危険な理由も解説！

コンビニで売ってる蚊取り線香は人体への毒性は低いですが、安全に使うために気を付けておきたいことがあります。

例えば、室内締め切りの状態で蚊取り線香を使うと目や喉の痛みなど不調が現れる危険性があり、特にアレルギーのある方・小さいお子さん・ペットがいる環境では注意が必要です。

以下では、蚊取り線香を使用する際の注意点や室内締め切りがNGな理由を確認しましょう。

コンビニの蚊取り線香を使う時の注意点①：室内締め切りは目・喉に刺激を感じることがある

コンビニで売ってる蚊取り線香は、室内締め切りで使用すると健康に悪影響が出る危険があるので注意しましょう。

蚊取り線香に含まれる殺虫成分のピレスロイドは人体に対しての毒性は低いですが、濃い濃度の成分を長時間吸い続けると、目や喉の痛み・不快感・息苦しさ・頭痛などの症状が出る可能性があります。

蚊取り線香の使用中は室内締め切りにせずにこまめな換気を心がけ、身体に異常を感じた場合はすぐに使用を中止してください。

コンビニの蚊取り線香を使う時の注意点②：設置する場所に注意する

蚊取り線香を安全に使用するためには平らで安定した場所を選び、子供やペットが触れない位置に置くことが大切です。

火を点けるタイプの蚊取り線香は線香皿やスタンドを使って設置しますが、周囲に燃えやすいものがあったり何かの拍子に倒れたりすると、火災に繋がる危険性があります。

プラグ式の液体蚊取りも火気には注意が必要で、毛足の長いカーペット上での使用は液漏れの危険があるので避けましょう。

コンビニの蚊取り線香を使う時の注意点③：ペットの近くでは特に注意して使用する

蚊取り線香に使用されている薬剤は人や哺乳類への影響は少ないですが、ペットの種類によっては健康被害が出ることもあるので要注意です。

ペット用の蚊取り線香もありますが必ずしも無害とは限らず、誤嚥してしまったり、個体によっては匂いで体調を崩したりすることもあります。

特に、殺虫成分の影響を受けやすい観賞魚・昆虫・両生類・爬虫類などを飼育している部屋では、蚊取り線香は使わないようにしましょう。

蚊取り線香はいつから普及した？蚊取り線香・虫除けの歴史を解説

コンビニで手軽に買える蚊取り線香ですが、一体いつ頃から日本に普及したのでしょうか。

実は渦巻き型の蚊取り線香には100年以上の歴史があり、蚊取り線香の発明以前は蚊遣火(かやりび)という方法で蚊を退治していました。

以下では、現在普及している蚊取り線香の発明者や蚊取りの歴史についてを振り返ってみましょう。

蚊取り線香・虫除けの歴史①：平安時代～大正時代の初め頃までは蚊遣火が使われていた

蚊取り線香が無かった時代の人は、どのように蚊を駆除していたのでしょうか。

平安時代から蚊取り線香が普及した大正時代の初め頃までは、よもぎ・杉・松などの葉やカヤの木を火で燻してその煙で蚊を追い払う「蚊遣火(かやりび)」という方法が主流だったようです。

蚊遣火は夏の風物詩とも言える存在で、古典の和歌や俳句にも季語として使用されるほど人々の生活に欠かせないものでした。

蚊取り線香・虫除けの歴史②：明治23年に線型の蚊取り線香が発売された

現在の渦巻き型蚊取り線香の原形とも言える棒状の蚊取り線香は、明治23年(1890年)に「金鳥の渦巻」のメーカーである大日本除虫菊の創業者・上山英一郎氏によって開発されました。

蚊取り線香の発明者である上山氏は、線香に除虫菊の粉末を混ぜ、世界初となる線型の蚊取り線香の製造に成功しています。

当時は仏壇にあげる線香と同じ形で長さが20cmしかなかったため、40分間ほどしか効果が続かなかったようです。

蚊取り線香・虫除けの歴史③：明治28年に渦巻き型の蚊取り線香が発売される

現在普及している渦巻き型の蚊取り線香は、明治28年(1895年)に誕生しました。

線型の蚊取り線香は効果時間が短いことがネックでしたが、発明者である上山氏の妻・ゆきさんが庭でとぐろを巻いた蛇の形を見て、蚊取り線香を渦巻き型にするアイディアを思いつきます。

1895年に木型を使った渦巻き型の蚊取り線香が作られ、その後発売された手巻き型の蚊取り線香は1巻きで約6時間も燃焼したそうです。

コンビニで売ってる蚊取り線香に関する4つの質問や疑問に回答

昔から使われていてコンビニでも買える身近な蚊取り線香ですが、意外に知らないことも多いのではないでしょうか。

例えば、蚊取り線香を使うと蚊が死ぬ仕組みや、蚊取り線香を使用し続けると肺がんになるという噂の真相も気になるところでしょう。

以下では、蚊取り線香にまつわる身近な疑問を解消していきます。

コンビニで売ってる蚊取り線香に関する質問・疑問①：蚊取り線香で蚊が死ぬ仕組みは？

コンビニで売ってる蚊取り線香を使うと、どうして蚊が死ぬのかが気になる方も多いのではないでしょうか。

蚊取り線香には、除虫菊から取れるピレトリンに似たピレスロイドという殺虫成分が含まれていて、蚊の皮膚や口から吸収されて抹消・中枢神経系を麻痺させます。

何分で死ぬかは個体や部屋の広さによって異なりますが、神経が麻痺した蚊は飛行できなくなり、さらに同じ濃度でピレスロイドを吸収すると全身麻痺で死に至ります。

コンビニで売ってる蚊取り線香に関する質問・疑問②：蚊取り線香を使い続けると肺がんになる？

人体への毒性は低いとされている蚊取り線香ですが、高濃度で使用し続けると肺がんなどの健康被害が出る危険性が指摘されています。

蚊取り線香を燃焼させて煙中のベンゼン濃度を調べた実験によると、渦巻の蚊取り線香を6畳の部屋で1時間燃焼させた場合のベンゼン濃度は平均10.9μg/m3と推定されています。

ベンゼンを継続的に吸入すると発がんのリスクが高くなるため、蚊取り線香の使用はなるべく短時間に抑えて、室内締め切りは避けてこまめな換気を心がけましょう。

コンビニで売ってる蚊取り線香に関する質問・疑問③：蚊取り線香以外の蚊よけ対策はある？

「蚊取り線香は毒性があるから心配」「他の方法はないの？」と思う方も多いでしょう。

キャンプや屋外でのスポーツなどの際には、蛍光灯の代わりに虫が寄ってきにくい青色LEDライトを使うことも1つの方法としておすすめです。

青色LEDの照明には虫が認識しやすい紫外線量が蛍光灯の約200分の1しか含まれていないため、例外はありますが、虫の多くが寄ってきづらいと言われています。

コンビニで売ってる蚊取り線香に関する質問・疑問④：蚊取り線香の発明者は？

現在普及している渦巻き型の蚊取り線香の発明者は「金鳥の渦巻」を販売している大日本除虫菊の創業者・上山英一郎氏です。

和歌山県のみかん農家に生まれた上山氏は、アメリカから来日していた植物会社の社長から除虫菊の種を贈られます。

その後、除虫菊の栽培を始めた上山氏は仏壇線香を参考に除虫菊の粉を線香に混ぜる方法を考案し、1890年に世界で初めてとなる蚊取り線香を開発しました。

コンビニで売ってるレギュラーサイズの蚊取り線香は何分で効く？室内締め切りが危険な理由や発明者まとめ

本記事ではコンビニで売ってるレギュラーサイズの蚊取り線香について、室内締め切りでの使用が危険な理由や蚊は何分で死ぬのか、発明者が開発に至った経緯などを詳しく解説してきました。

部屋の広さにもよりますが、蚊取り線香は点火してから30分〜1時間ほどで効き始め、レギュラーサイズでは1巻きで約7時間効果が持続します。

室内締め切りで蚊取り線香を使用すると喉・目の痛みをはじめとする健康への悪影響が懸念されますので、必ず換気しながら安全に配慮して使用しましょう。