SDGsの観点からコンビニの食品ロス問題が大きく取り上げられるようになり、コンビニのお弁当などに値引きシールが貼られているのを目にすることも増えました。
数百円の値引きから半額の値引きまで値引き額は様々ですが、どうせお弁当などを購入するのであれば、少しでも安く購入したいですよね。
そこで今回は、コンビニの商品が値引きされる時間はいつ頃なのか、セブンやファミマ、ローソン、ミニストップのコンビニごとに解説していきます。
目次
コンビニが値引きする時間は?割引・値引きシールが貼られるのはいつから?
コンビニに行ったとき、時間帯によっては一部のお弁当やデザートなどに割引シールが貼られているのを目にしたことはありませんか?
「特に買う予定はなかったけど、割引されているなら…」とついつい手を伸ばしてしまった経験をした方も決して少なくはないでしょう。
余計な出費を避ける、あるいはお得な割引商品を購入するためにも、まずはコンビニの商品が値引きされるタイミングについて解説していきます。
昼から夕方、深夜から早朝の時間帯に商品が値引きされることが多い
コンビニの食品は一日に2回、あるいは3回の補充が入ります。
各コンビニの仕入れ時間は下の表の通りですが、トラックは決まったルートで配送するため、おおよそ店舗によって品入れの時間が決まっているようです。
コンビニ | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
セブンイレブン | 09:00~ | 16:00~ | 21:00~ |
ファミリーマート | 05:00~ | 11:00~ | 18:00~ |
ローソン | 06:00~ | 13:00~ | 21:00~ |
ミニストップ | 07:00~ | 11:00~ | 17:00~ |
コンビニ | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
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セブンイレブン | 09:00~ | 16:00~ | 21:00~ |
ファミリーマート | 05:00~ | 11:00~ | 18:00~ |
ローソン | 06:00~ | 13:00~ | 21:00~ |
ミニストップ | 07:00~ | 11:00~ | 17:00~ |
品出しのタイミングで残っていた商品に値引きシールを貼る場合も多く、値引き商品の狙い目としては品出しの後が良さそうです。
とはいえ来店客の多い昼頃に値引きのシールを貼ることが難しいので、昼のピーク後から夕方、深夜から早朝にかけての時間帯に商品の割引がされることが多いでしょう。
コンビニで値引きや割引シールは貼られるのはどんな商品?
コンビニではいろいろな商品が値引きされていますが、具体的にどのような商品が値引きの対象となるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、おにぎりやお弁当、総菜パン、スイーツやアイスクリーム、飲み物など賞味期限が定められている商品は、基本的に割引シールが貼られて値引きされます。
- おにぎり
- お弁当
- 総菜パン
- 菓子パン
- スイーツ
- アイスクリーム
- 飲み物
コンビニのおにぎりに割引シール貼ってあるの初めて見たかも🤔
— しゃげん (@Arteonvwlife2) July 2, 2021
コンビニも積極的に割引シール貼ってほしい🙄笑 pic.twitter.com/5hYnBX9sll
仕事が疲れすぎて晩御飯休憩でコンビニ行ったら割引シールに惹かれてとんでもない量買ってしまった🤣🤣🤣🤣
— てっぺんで笑うモッコロ (@barubaru_attack) April 2, 2022
この時間にデブの権化しかないwww pic.twitter.com/DccyK6yAlM
ファミリーマートなどで見られる生鮮食品のコーナーでは、野菜の値引きなどが行われている場合もあります。
今夜は、22時から「戦」があるからしっかり目のコンビニ弁当で晩ご飯、残念ながらこの夕方は割引シール弁当無し
— にせすか🌱🍀4/5-4/26✈️札幌急遽臨時帰省 (@nisesuka) February 27, 2021
だけど野菜コーナーが半額だったのでいろんな栄養考えて税込298円から半額のトマト買ってきた pic.twitter.com/QULCvU3txh
また、マスクなどの衛生消耗品や、レトルト食品、キャラクターグッズなども一定期間を過ぎると半額で販売している場合もあるようですね。
コンビニって基本アイマスクしかないからマスク売ってるとこないよなーって諦め半分で行ったミニップに売ってた上に半額コーナーに置かれてたの神ムーブすぎる pic.twitter.com/BbdvVpu1cW
— りと (@syu19r) April 9, 2022
コンビニに行ったら去年のパックのボックスが割引されてたので思わず買いました
— 細野 (@tallhosono) April 6, 2022
(ラッシュデュエルに触れたのは昨日から) pic.twitter.com/ESJe5jDeVS
値引きシール・割引シールが貼られていない商品も値引きしてもらえる?
値引きシールを貼ったり、値引きの操作をするのは基本的にすべて人の手によるため、値引き操作を忘れたり、忙しくてシールの貼り付けができないといったミスが起こってしまいます。
コンビニの自社商品に関しては、バーコードに販売期限や賞味期限の情報が入っているので、レジを通す時点での判断が可能ですが、これはあくまでも販売の可否に限定されます。
現時点においては、期限ギリギリだとしても割引シールの無い商品は値引きされることはないと考えてよいでしょう。
コンビニでお弁当眺めてたら店員のおじいちゃんが100円引いてあげるよって言ってくれて割引してくれたはっぴー👼
— ぺんたろ。 (@pentarou_o) March 20, 2022
とはいえ常連で顔を覚えられていたり、よく店員さんと会話するコンビニの場合、期限が迫っている商品をシールがなくても値引きしてくれることもあるようです。
もし普段からよく利用するコンビニの店員さんと仲が良い場合は、一度値引きしてもらえないか確認してみてもいいかもしれませんね!
コンビニ4社それぞれの商品の値引き時間・値引き方法について徹底解説
ここまで、コンビニの商品が値引きされる狙い目の時間帯や、どんな商品が値引きされるのかなどを紹介してきました。
次にセブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップそれぞれの商品の値引き時間や値引きの方法など徹底解説していきます。
普段からよくコンビニを利用する方は、ぜひ詳しく確認したうえでお得にお買い物してみてくださいね。
セブンイレブンでは店舗判断での値引きやnanacoポイントが貯まる取り組みを行っている
セブンイレブンは他社コンビニと比べると最も商品の値引きに関する初動が遅く、それまでは「てまえどり(手前どり)」などの消費者の善意に委ねられるような食品廃棄対策のみ講じていました。
しかし、2021年の10月頃から商品の値引きが自由化され、店舗の判断で自由に値引き・割引ができるようになったため、「3割引」など値引きされた商品を目にする機会も増えました。
また、「エシカルプロジェクト」として期限が迫った商品をnanacoで購入すると、nanacoポイント5%を付与するというセブン独自の取り組みも行っています。
ファミリーマートでは「エコ割」という1日に3回の値引き・割引を実施している
ファミリーマートでは、「エコ割」として十円単位からの値引きを積極的に行っています。
定期的に発行されるクーポン券との併用も可能であるため、パンやスイーツなどをよりお得に購入できる機会が多いのが特徴だといえるでしょう。
以前までは商品の割引処理は手動で行っていましたが、現在は値引きシールのバーコードを通すだけなので、処理忘れなどのミスがほとんどなくなりました。
ローソンでは店員の判断で大幅な値引きをすることもある
ローソンの値引きは十円単位から200円、中には半額など、コンビニの中で最も割引金額がパワフルなのが特徴です。
アプリクーポンやキャンペーンなどの併用もできますし、よりお得に購入できる機会は非常に多いです。
しかし、店員の手動操作による割引処理であるため、見落としなどに伴う割引処理忘れなどが多いため、Twitterなどでは賛否両論といった雰囲気があります。
ローソンでは食品ロス削減として、商品発注数をAIが推奨するセミオート発注を導入していたものの、これまでは店舗ごとに店員の経験をもとに値引き額などを決定していました。
そして現在では、食品ロス削減の第二の矢としてAIが在庫数などの状況に応じて値引き額を推奨するシステムを、2023年中に全店舗へと導入することを目指しています。
ミニストップは基本的に販売期限に伴う商品の値引きは行っていない
ミニストップでは、他社コンビニのように大量の商品を定期的に値引きするということは基本的にありません。
値引きシールが貼られる商品は少なく、どちらかというと冷凍食品や菓子類が商品入れ替えのために値引きとなることが多いようです。
ミニストップは半額セールやキャンペーン、クーポンが充実しているので、余剰商品が出る前に販売しきるといった印象があります。
コンビニが商品を値引きしない2つの理由と食品ロス対策を解説
コンビニ各社が期限の迫った商品の値引きなどを積極的に行うようになったのは、2021年とつい最近であることはご存知のことでしょう。
これまでは頑なに値引きすることがなく、毎日どれだけ多くの廃棄が出ているかと社会問題化していました。
なぜこれまで頑なに値引きすることができなかったのか、いきなり方向転換したのはなぜなのか、ここではその理由を解説していきます。
値引きしない理由①:余るほど商品を仕入れていない・回転が良い
値引き販売を行わなかった理由として、第一に挙げられるのがそこまで大量に仕入れていなかったことが挙げられます。
地方のコンビニの場合はそもそも客数に応じて仕入れ数を減らしており、都心部のコンビニになると商品の回転数が上がります。
割引シールを張り付ける労力を使ってでも販売することと、廃棄が出ることを天秤にかけた結果、廃棄の方に傾いてしまうのは仕方がないことなのかもしれません。
値引きしない理由②:これまでコンビニ各店舗の判断で値引き・割引ができなかった
また、コンビニ各店舗の判断で値引き販売などを行うことを本部が許可していなかったことも理由として挙げられるでしょう。
値引きして販売すると、店舗側と本部側の両方サイドの利益としてはマイナスになってしまいます。
これまでは、廃棄にするとコンビニ店舗のみがマイナス利益となるようなシステムであったため、本部としては値引き販売に対し及び腰になっていました。
2020年から公正取引委員会の要請で値引き販売の加速
見切り品販売の許可に関して、令和2年12月には公正取引委員会による実態調査とそれに基づく要請があり、コンビニ各社はそれに対応する形で順次「割引販売」などに乗り出しました。
以降、期限の迫った商品販売の共有ルールの設計や、店舗の判断での値引きが行われるようになり、今日に至ります。
なおこの時、見切り商品の販売以外にも加盟店の24時間営業や勤務状況、人手不足を加味した過酷な労働環境に関してもメスが入れられており、コンビニ業界の大きな転換点となったことは言うまでもないでしょう。
【まとめ】コンビニが値引きする時間はいつから?セブン・ファミマ・ローソンを調査
今回は、コンビニの商品が値引きされる時間はいつ頃なのか、セブンやファミマ、ローソン、ミニストップのコンビニごとに解説してきました。
各コンビニでは毎日の廃棄が多いことが以前から問題となっており、ロスを避けるべく賞味期限の迫った商品を割引して販売する取り組みに注力しています。
廃棄を避ける動きは食品に限らず、衛生医療品や衛生消耗品の割引販売など行っている店舗もあり、各店舗においてSDGsの取り組みが行われているといっても過言ではないでしょう。
値引きされた商品を購入することは、お財布に優しいだけでなく社会貢献活動でもあるので、コンビニで買い物する際には是非「てまえどり」や割引商品から購入するようにしてはいかがでしょうか?