年末やお正月は美味しい物をたくさん食べたりお酒を飲んだりと一年で最も胃腸に負担がかかりやすい時期と言えるでしょう。
そんな胃腸を労りつつ新たな一年の無病息災を願って1月7日に食べられる「七草粥」ですが、近くのコンビニで購入できるのかが気になるところです。
そこでこの記事では、七草粥はコンビニで売ってるのかに加えて七草の簡単な由来や種類を分かりやすく解説します。
七草粥が簡単に作れるレシピや余ってしまった七草の活用方法なども紹介しているので、年始に七草粥を作りたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
七草粥はコンビニで売ってる?各コンビニの販売状況を解説
結論からお伝えすると、現在コンビニで七草粥は販売されていません。
一部の店舗で七草を売ってるコンビニチェーンはあるようですが全ての店舗で買えるとは限らないようです。
まずはコンビニの七草粥の取り扱い状況や、過去に七草粥が販売されていた期間について解説します。
セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンなどのコンビニでは七草粥を売ってない
七草粥食いたいんだけどコンビニにないよな
— やなぎかげ@柳本深鈴 (@yanagikage) January 7, 2013
セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンなどのコンビニでは七草粥を売ってないことが分かりました。
過去にセブンイレブンで七草粥を販売していた時期もあったようですが、現在は販売していないようです。
七草粥を食べたい方や作りたい方は、後ほど紹介するコンビニ以外の販売店を確認することをおすすめします。
セブンイレブンでは2018年まで地域限定で「七草がゆ」を販売していた
セブン-イレブン「こだわり米の七草がゆ 325円(税込350円)」 pic.twitter.com/3gzU4BCwJY"
— なんたら (@Nantarakatara) January 6, 2015
七草粥まで売ってるのか。コンビニは隙がない。
セブンイレブンでは2018年まで一部地域限定で「七草がゆ」を販売していました。
2007年から一部エリアで期間限定の「七草がゆ」を販売していましたが、思うほど売り上げが伸びなかったのか2018年で販売を終了しています。
七草がゆの終了後には「卵がゆ」「中華がゆ」といった別の種類のお粥が店頭に並ぶようになっており、意外にも「1月7日に七草粥を食べる」という方は少ないのかもしれません。
コンビニの店舗によっては七草粥に使う七草を買える
今日の夕食は七草粥。近所に唯一あったスーパーが閉店してしまったけれど、ファミマに七草が売ってた!ありがとうファミマ!冬至の時に小麦粉を買ったセブンイレブン(お世話になりました)といい、過疎地にあるコンビニはインフラの一つです!
— キリタユズル (@urahim125) January 7, 2022
コンビニの店舗によっては、七草粥に使う七草を購入できます。
上記のツイートのようにコンビニで七草を購入できれば、自宅で簡単に七草粥を作れるでしょう。
七草粥の簡単なレシピを記事の後半で紹介しているので、初めて作る方もぜひ参考にしてみてください。
コンビニで買えない「七草粥」や「七草」はどこで売ってるのか販売店を調査!
コンビニでは七草粥が売られていないので、コンビニ以外にどこで売ってるのかが気になるところです。
調査したところ、薬局で七草やレトルトを買えたという声は見つかりませんでしたがそれ以外に売ってる場所が3店舗ほど見つかりました。
ここからはコンビニ以外で七草粥や七草を売ってる販売店をご紹介するので、購入場所の参考にしてみてください。
- スーパー
- 生協コープ
- 通販サイト
コンビニで買えない「七草粥」や「七草」を売ってる販売店①:スーパー
コンビニで買えない「七草粥」や「七草」を売ってる販売店1店舗目はスーパーです。
多くのスーパーではお正月の時期に七草のセットをパックで販売しています。
また店舗によりますが七草ご飯や七草のかき揚げを売ってるスーパーもあるので、お惣菜コーナーもぜひ探してみてください。
コンビニで買えない「七草粥」や「七草」を売ってる販売店②:生協コープ
コンビニで買えない「七草粥」や「七草」を売ってる販売店2店舗目は生協コープです。
生協コープでは、七草のパックや七草雑炊の素を販売していることが分かりました。
生協コープで買った七草粥は自宅に届けてもらえるので、コロナ禍で外出を避けたい方や外に出るのが面倒な方にも向いているでしょう。
コンビニで買えない「七草粥」や「七草」を売ってる販売店③:通販サイト
コンビニで買えない「七草粥」や「七草」を売ってる販売店3店舗目は通販サイトです。
Amazonなどの通販サイトではフリーズドライの七草粥やカップの七草粥のほかに七草のフリーズドライなども購入できます。
自分の作り方や食べ方に合ったものを購入できるので「七草粥を作るのは面倒くさい」と感じる方は通販サイトを利用してみてください。
七草の全種類の特徴や簡単な覚え方を紹介!
「七草粥の存在は知っているけどそれぞれの名前や特徴は知らない」という方は意外にも多いのではないでしょうか。
ここからは、七草のそれぞれの特徴や含まれている栄養素・健康効果について詳しく解説します。
七草全種類の簡単な覚え方についても紹介しているので、なかなか覚えられないという方はぜひ試してみてください。
七草粥に使われる春の七草1種類目:芹(せり)
七草粥に使われる春の七草1種類目は「芹(せり)」です。
セリ科の多年草である芹は、疲労回復を促すビタミンBや免疫力を向上させるビタミンAが含まれています。
日本書紀や古事記にも芹の存在が書かれているほど古くから親しまれており、良い香りがすることから「おひたし」や鍋の具材に使われる方も多いでしょう。
七草粥に使われる春の七草2種類目:薺(なずな)
七草粥に使われる春の七草2種類目は「薺(なずな)」です。
アブラナ科に属する薺ですが、「ぺんぺん草」と呼んだ方が多くの人に馴染みがあるかもしれません。
芹と同じく薺にはビタミンAやビタミンBが含まれており、風邪予防や食欲不振に効果があります。
七草粥に使われる春の七草3種類目:御形(ごぎょう)
七草粥に使われる春の七草3種類目は「御形(ごぎょう)」です。
菊科の御形は喉の痛みや咳を鎮める効果があり最近ではハーブティーとして使われることも多くなりました。
御形は母子草(ハハコグサ)とも呼ばれており、七草の中ではマイナーな印象を受けますが実は草餅などにも使用されています。
七草粥に使われる春の七草4種類目:??(はこべ・はこべら)
七草粥に使われる春の七草4種類目は「??(はこべ・はこべら)」です。
ナデシコ科の繁縷は小さな花びらをつける愛くるしい見た目ですが、中国では薬草や歯磨き粉にして使われていたと言われています。
繁縷には利尿作用やむくみの緩和が期待できるため、お正月のお酒の飲み過ぎによるむくみが気になる方にもピッタリでしょう。
七草粥に使われる春の七草5種類目:仏の座(ほとけのざ)
七草粥に使われる春の七草5種類目は「仏の座(ほとけのざ)」です。
仏の座はキク科の多年草であるコオニタビラコのことで、主に湿地で黄色の小さな花びらをつけます。
高血圧予防や胃の疲労回復などに効果的なので、お正月の食べ過ぎ対策として強い味方になってくれるでしょう。
七草粥に使われる春の七草6種類目:菘(すずな)
七草粥に使われる春の七草6種類目は「菘(すずな)」です。
弥生時代に中国から渡ってきたと言われるアブラナ科の菘は、「かぶ」と呼んだほうが分かりやすいでしょう。
七草粥の他には丸い根の部分が漬物として食べられており、食べ物の消化をサポートするアミラーゼや美肌効果のあるビタミンCが含まれています。
七草粥に使われる春の七草7種類目:蘿蔔(すずしろ)
七草粥に使われる春の七草7種類目は「蘿蔔(すずしろ)」です。
菘と同じくアブラナ科の蘿蔔は「大根」の別名で、お鍋の具材にしたりおでんにして食べたりと七草の中では割とポピュラーな存在と言えるでしょう。
蘿蔔にもビタミンCやアミラーゼが含まれており、二日酔いを予防したり喉の痛みを緩和するなどの効果があります。
春の七草の覚え方は「五・七・五・七・七」で覚えると簡単!
春の七草には馴染みのない難しい漢字が使われるため覚えにくいイメージがありますが、「五・七・五・七・七」のリズムで覚えると簡単です。
「セリ・ナズナ」「ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ」「スズナ・スズシロ・ハルノナナクサ」と、何度も声に出してリズミカルに読んでみてください。
意味や漢字を覚えようとするより歌や呪文のようにリズムに乗せた方が暗記しやすいので、ぜひ家族で一緒に練習してみましょう。
七草粥が簡単に作れるレシピや余った七草の活用方法を紹介!
七草粥をどうやって作ればいいのか分からないという方も居るでしょう。
以下の材料を用意してご紹介する手順に沿って調理すれば、簡単に七草粥を作ることができます。
- お米:1/2合
- 水:600~900ml(好みの固さに応じて調整)
- 七草:1パック
- 塩:2つまみ分
また、七草粥に使いきれなかった七草を活用するレシピもご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
簡単に作れる七草粥の作り方①:お粥を炊く
まずはお米1/2合を水で研いでからそのまま鍋に入れて水600mlを投入してください。
600mlで普通の固さのお粥になりますが、柔らかめにしたい方は900mlまで水を追加しても問題ありません。
好みの量で水を入れたら沸騰するまで中火で火にかけて、煮立ち始めたら弱火にして焦げ付き防止のため一度しゃもじで全体を混ぜ合わせてください。
全体を混ぜた後はフタを少しズラした状態で置いて30~40分ほど弱火にかけるとお粥が完成します。
簡単に作れる七草粥の作り方②:七草をゆでてお粥に混ぜ入れる
お粥を炊いている間に、すずな(かぶ)とすずしろ(大根)の実を食べやすいサイズに薄切りにします。
沸騰したお湯にティースプーン1杯分の塩を投入して、カットしたすずなとすずしろを2~3分ほど茹でましょう。
すずな・すずしろの葉っぱは水洗いした後に鍋に追加し、火が通ったタイミングで残りの七草を入れてください。
茹でた七草をザルにあげてから冷水にとり優しく絞って6~7mm幅で刻みましょう。
最後に、七草は水気を絞って塩ふたつまみと一緒にお粥に混ぜて完成です。
七草粥を作って余った七草は他の料理にも簡単に活用できる!
七草粥を作って余ってしまった七草は、他の料理にも簡単に使えるので捨てずに活用してしまいましょう。
例えばパスタやグラタンの具材として活かしたり、サーモンマリネにして美味しく食べる方法もあります。
また、細かく刻んだ七草を白玉団子に練り込むことでデザートにも生まれ変わるので、ぜひお好きな方法を試してみてください。
七草粥はいつ食べる?いつから始まったのか歴史や由来について詳しく解説
記事の冒頭でもお伝えしましたが、七草粥は三が日を過ぎた1月7日に食べるお粥です。
最後に七草粥を食べるタイミングや七草粥を食べる習慣がいつから始まったのかといった歴史や由来を詳しく解説します。
地域によっては七草以外の野菜やお粥以外の食べ方をするところもあるので合わせて参考にしてみてください。
「七草粥」とは1年間の無病息災を願って1月7日に食べるお粥のこと
七草粥は1月7日に食べる、芹・薺・御形・繁縷・仏の座・菘・蘿蔔の春の七草が入ったお粥です。
1年間の無病息災を願う行事のひとつですが「お正月料理の食べ過ぎで疲れた胃を休める」といった意味合いも含まれています。
お正月はおせち料理など美味しい料理をたくさん食べる機会があるので、七草粥で胃腸を休めてみると良いでしょう。
平安時代に始まった「人日の節句」が七草粥の由来となっている
七草粥は平安時代に始まった「人日の節句」が由来と言われており、邪気を払い無病息災を願いながら食べる縁起物です。
平安時代に米・粟・ヒエ・キビ・ミノ・アズキ・ゴマの「七穀」を入れた粥として伝わっており、鎌倉時代からは現在と同じ「七草粥」に変わっていきました。
古くから伝わる習慣が今でも根付いているのは、邪気払いというスピリチュアルな側面だけでなく七草が持つ各種の健康効果によるところも大きいでしょう。
地域によっては「七草」以外の野菜やお粥以外のものが食べられている
地域によっては七草以外の野菜やお粥以外のものを食べる習慣があることが分かりました。
例えば、長野や東北では若菜摘みが難しいためニンジン・ワラビ・ゴボウ・干し柿・セリ・凍み豆腐・油揚げなどが入れられます。
近畿地方では春菊やネギが入ったり九州地方ではお粥ではなく雑炊として鶏肉やブリが入るなど、地方によって食べ方も違うようです。
出身地が違う人と話す機会があったら「地元の七草粥に何が入っていたか」をテーマに話してみると面白いかもしれません。
七草粥はコンビニで売ってる?販売店情報や簡単なレシピ・七草粥の由来を詳しく解説まとめ
この記事では七草粥がコンビニで売ってるのか、販売店情報や七草粥の由来や簡単なレシピについて解説しました。
残念ながら現在コンビニでは七草粥を売ってるところがありませんが、七草そのものを購入できる店舗はあるようです。
コンビニで七草が買えなかった場合はスーパーや生協コープ、通販サイトなどを確認してみてみましょう。
七草粥は簡単な手順で作れて余った七草は他の料理にも活用できるので、無病息災の願いを込めながらゆっくりと味わってみてください。