コンビニバイトをすることに興味はあるものの、ワンオペを任されるのではないかと不安から応募に踏み切れない人も多いのではないでしょうか。
また、実際にコンビニをワンオペで回すことがどれぐらい大変なのか、そもそも法的に禁止されていないかなどの違法性についても知りたいですよね。
そこで今回の記事では、コンビニのワンオペがどれくらいきついのか、一人勤務の違法性や休憩時間などの実態を踏まえながら詳しく解説していきます。
コンビニバイトでワンオペをお願いされる理由や、一人勤務を避けるための具体的な対処法も紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
コンビニの業務を一人で回すワンオペ・一人勤務はきつい?
コンビニの業務を一人勤務でワンオペで回すことは、肉体的にも精神的もとても負担が大きいです。
まずはワンオペの辛さや一人勤務になりやすい時間帯について解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
コンビニでも特に忙しい朝・昼・夕勤のピークの時間帯のワンオペ・一人勤務はきつい!
ワンオペは夜勤などの深夜帯に発生するイメージが強いですが、人手不足の店舗の場合などは朝・昼・夕勤のピーク時間を一人勤務で回さなければならないケースもあります。
ピークの忙しい時間帯は2人以上のスタッフで担当するのが一般的ですが、これがワンオペになると1人で2~3人分の仕事を全てこなすことになるので相当大変です。
品出し・レジ打ち・トイレ掃除・ゴミの交換・ホットスナックの調理など、ピーク時の業務内容は非常に多岐にわたります。
通常2人以上で何とか回せる仕事量にも関わらず、ワンオペの場合は1人で全責任をもって対応しなければならないことから、肉体的にも精神的にもかなり疲弊することになるでしょう。
コンビニでワンオペ・一人勤務になりやすいのは夜勤
コンビニでワンオペや一人勤務になりやすいのは深夜シフトであることが多く、夜勤の時間帯となりますね。
深夜は日中に比べて来店するお客さんの数も比較的落ち着いているため、夜勤バイトの場合は一人勤務でお店を任されることも多いでしょう。
昼や夕方はパートに出て夜は家事をするという主婦の方も多い上に、高校生は年齢的に夜勤に入れないことが多いことからも、夜勤に入れるスタッフはどうしても少なくなりがちです。
どうしてもワンオペをしたくないという方の場合は、夜勤の時間帯を避けることをおすすめします。
コンビニのワンオペや一人勤務がきつい5つの理由を徹底解説
業務内容が多岐にわたるコンビニバイトのワンオペが辛いことは容易に想像できますが、具体的にはどのような大変さがあるのかが気になりますよね。
ここからは、コンビニの一人勤務がきついと感じる5つの理由をそれぞれ詳しく解説していきます。
- トイレに行く時間もない
- 忙しくて休憩が取れない
- 一人勤務としては業務量が多すぎる
- お客さんがイライラしてくる
- トラブルが発生しても一人で対応しなければならない
コンビニのワンオペ・一人勤務がきつい理由①:トイレに行く時間もない
コンビニのワンオペ・一人勤務をすると、トイレに行く時間もないほど仕事が忙しくなります。
お客さんが来たときにバックヤードにいればすぐに対応できますが、トイレに入っている場合だと気づかなかったり、すぐに身動きがとれないこともあるでしょう。
「勤務中はトイレに行けないことを想定して休憩時間にもあまり飲食できない」という人もいるため、かなり深刻な問題でもあります。
お客さんがレジに並んでいるときに店員がトイレ休憩中だとクレームにつながるかもしれませんし、店員がいないことで万引きされる可能性があることも考えると、安心してトイレにも行けないのでかなりしんどいですね。
コンビニのワンオペ・一人勤務がきつい理由②:忙しくて休憩が取れない
ワンオペで休憩が取れるのはお客さんが来ていない時間だけで、もしお客さんが来たらすぐにバックヤードから出てこなければならないことも1つの理由です。
そのためお客さんの来店が続くと、ほとんど休憩が取れないままワンオペ業務をこなし続けることになる可能性があります。
しかし、休憩ができないような働かせ方をすること自体がかなり問題のある業務形態です。
オーナーに訴えかけても一人勤務が続くようであれば、しかるべき場所に相談するかバイト先を変更することも検討した方が良いでしょう。
コンビニのワンオペ・一人勤務がきつい理由③:一人勤務としては業務量が多すぎる
いくら夜勤の時間帯は比較的仕事が少ないとはいっても、一人勤務でこなすには業務量が多すぎるということが理由の1つです。
二人で仕事を分担できれば、商品の搬入や品出し・検品担当とレジ会計担当で分かれて仕事をこなすこともできます。
しかし、レジが忙しくなると商品の管理ができなくなりますし、搬入・検品ができなければ入荷した商品が傷んでしまう可能性もあります。
かなりテキパキと仕事ができる人じゃないと、膨大な仕事量や臨機応変な対応を必要とされることから頭がパンクしてしまいかねません。
コンビニのワンオペ・一人勤務がきつい理由④:お客さんがイライラしてくる
お客さんが多い状態で一人勤務だとレジ会計にも時間がかかったりすることで、お客さんが次第にイライラしてくることがあります。
イライラさせた結果、怒りが頂点に達したお客さんからクレームを入れられてしまうなどのトラブルに発展するケースも少なくありません。
ワンオペになってしまったことは店員個人のせいではないのに、理不尽なクレームに対するストレスにも一人で耐えなければならないことから、精神的にも辛くなることもあるでしょう。
コンビニのワンオペ・一人勤務がきつい理由⑤:トラブルが発生しても一人で対応しなければならない
ワンオペですから、万が一お客さんとトラブルになったときには自分一人で責任を持って対応しなければなりません。
たとえば、ワンオペ状態だと万引きや強盗といった犯罪が起こりやすいですし、万が一犯罪行為が行われたときは自分ひとりで対応する必要もあります。
もし2人以上で働いていたら、一人が強盗と対峙している間に相方が警察に通報するといった行動を取れますが、ワンオペだとそれも無理ですよね。
ワンオペの際にはイレギュラーなトラブルが発生した時も一人で何とかしなければならないので、慣れていない人はかなり苦しい思いをするでしょう。
コンビニのきついワンオペ・一人勤務はそもそも違法で禁止なの?
そもそも、コンビニのアルバイトにワンオペや一人勤務を任せるのは違法なのでは?と疑問に思う方もいますよね。
ここからはコンビニをワンオペで回すことの違法性や問題点について解説していきます。
【結論】コンビニのワンオペ・一人勤務自体は違法ではない
結論から言うと、コンビニのワンオペや一人勤務自体は違法ではなく法的に禁止されていません。
もし仮にワンオペ・一人勤務が違法であれば、お客さんが来る中で堂々とワンオペでコンビニ営業するオーナーはいないでしょう。
しかし、労働基準法で定められている「休憩時間」の問題で違法になるのではないかとの懸念があることも事実です。
記事の前半で解説している、ワンオペ・一人勤務だと休憩がとれないという点については違法となる可能性があります。
勤務時間に応じた休憩時間が取れないと違法の可能性がある
労働基準法では「勤務時間に応じた休憩時間」を従業員に取得させることが義務付けられているのですが、それに応じた休憩が取れていない場合は違法とみなされる可能性があります。
たとえば6~8時間の勤務であれば45分以上、8時間以上の勤務であれば1時間の休憩を取らなくてはなりません。
労働時間の規定があるにもかかわらず、ワンオペのせいでまともに休憩できていないとなれば、違法な労働として問題となることも考えられるでしょう。
ワンオペそのものは違法ではありませんが、一人勤務は休憩が取れる可能性が低いという点では違法性が高いことを考慮する必要があります。
お客さんが来るまでバックヤードで待機しているのは休憩ではない
お客さんが来るまでバックヤードで待機している時間は、正確に言えば休憩時間にカウントされません。
休憩時間中でもお客さんが来店したらすぐに対応しなければならないため、あくまで休憩ではなく勤務中の待機時間にすぎないからです。
まとまった休憩時間が約束されていない以上は、ワンオペがほぼ違法労働になりえる点は否定できないでしょう。
コンビニのワンオペ・一人勤務が発生してしまう4つの理由を解説!
そこまで人手不足にも見えないのにも関わらず、なぜワンオペが発生するの?と思うようなコンビニ店舗もありますよね。
次に、コンビニでワンオペ・一人勤務が発生してしまう4つの理由について詳しく確認していきましょう。
- 人手不足のため1人以上確保できないため
- 新人バイトを相方に入れられないため
- 夜勤勤務が難しい女性・高校生バイトが多いため
- 勤務者がバックレてしまったから
コンビニのワンオペ・一人勤務発生理由①:人手不足のため1人以上確保できないため
コンビニのワンオペ・一人勤務が発生する理由として、まず人手不足でスタッフを確保できないことが挙げられます。
スタッフがいない以上、お店を回すためにワンオペになってしまうのは仕方ないので、この場合は新たに店員が雇われるのを待つしかありません。
人が少ない深夜の時間帯ならまだしも、根本的な人手不足が原因であれば昼や夕方などのピーク時間でも一人勤務を強いられる場合もあるでしょう。
あまりにもワンオペの頻度が高い・時間が長い場合は、スタッフの意見を集めてオーナーに労働環境の改善を申し出た方がいいですね。
コンビニのワンオペ・一人勤務発生理由②:新人バイトを相方に入れられないため
新人バイトを相方に入れられないことから、経験のあるスタッフによるワンオペをお願いされるケースもあるようです。
新人でも一人はいてくれた方がいいと思うかもしれませんが、新人はミスも多いためミスのカバーやリカバリーに時間を割いている間は動けなくなることも考えられるでしょう。
ですので、新人さんと一緒に働く場合は先輩スタッフが2人いる時でないと、必要以上に忙しくなってワンオペよりも大変な目にあうかもしれません。
新人バイトと2人だけにさせてしまうと先輩スタッフがかなり大変な目にあうことを想定して、あえて一人勤務のシフトにしている可能性も考えられますね。
コンビニのワンオペ・一人勤務発生理由③:夜勤勤務が難しい女性・高校生バイトが多いため
夜勤が難しい女性や高校生のバイトが多いコンビニの場合は、どうしても夜勤に回せる人員が少なくなります。
女性ですと日中はパートに出て夜は家事をするという主婦の方も多いですし、18歳未満の場合は22時~5時の間は働くことができません。
法律的にはOKであっても、18歳未満の高校生は校則で深夜のアルバイトを禁じられているケースも多いですし、受験を控えていて夜に入れないといった事情のある高校生も多いでしょう。
このように朝から夕方にかけて勤務できても、夜勤には入れないスタッフが多い場合はワンオペになりやすいです。
コンビニのワンオペ・一人勤務発生理由④:勤務者がバックレてしまったから
本来シフトに入っていたはずの勤務者が突然バックレてしまったことで、やむを得ずワンオペになってしまうケースもあります。
突然のことなので、ほかのスタッフもスケジュールの調整が間に合わず、結果的に一人勤務になることは多いでしょう。
バックレではなく単純にシフトの日程を勘違いしてしまっていたというケースもありますが、どちらにせよワンオペを任される側に迷惑をかけていることに変わりはありません。
しかし頻繁に起こることではないので、万が一ペアのバックレでワンオペになってしまった場合は、仕方ないことだと割り切るしかないでしょう。
コンビニのきついワンオペ・一人勤務を回避する方法3選をご紹介!
コンビニで働くことが決まった後から、ワンオペをお願いされるのは避けたいものです。
最後に、コンビニのバイトでワンオペ・一人勤務になることを回避する3つの方法をご紹介していきます。
- 客としてコンビニに行く
- 面接時に勤務形態を確認する
- バックレや急用の時の代打を決めておく
きついワンオペ・一人勤務の回避方法①:客としてコンビニに行く
コンビニでのワンオペや一人勤務を避けるためには、求人に応募する前に一度客としてコンビニの様子をチェックしておくことをおすすめします。
何人くらいの従業員でお店を回しているのか、特に深夜から早朝にかけての人員や仕事量はしっかり確認しておいてください。
客としてコンビニに行ったときに一人勤務で回しているようであれば、あなたが雇われた後にもワンオペを言い渡される可能性は高いでしょう。
ですので、まずは客として深夜から早朝の店員さんの様子を確認した上で、問題がなさそうだと判断できたら求人に応募してみましょう。
きついワンオペ・一人勤務の回避方法②:面接時に勤務形態を確認する
求人に応募して面接を受ける時には、コンビニの業務形態を確認しておきましょう。
普段は何人のスタッフで運営しているのか、慣れてきたら一人で勤務することになったりしないかについて質問してみてください。
ワンオペをする自信がなかったり嫌だと感じるのであれば、一人勤務はできませんと面接の時点で意思表示しておくことも大切です。
ワンオペをしないと伝えてオーナーが難色を示すようであれば、別のコンビニへ面接を受けに行くことをおすすめします。
きついワンオペ・一人勤務の回避方法③:バックレや急用の時の代打を決めておく
ワンオペがどうしても嫌なら、ほかのスタッフと話し合って急用時の代打を決めておくのもいいでしょう。
あなたが一人勤務を任されているにも関わらず、バックレたり急用で入れないということになれば、コンビニが無人状態になったり前のシフトの人が帰れなくなってしまいます。
また、バックレが原因でコンビニを無人状態にした場合はオーナーから損害賠償を請求される可能性があるので、代打のスタッフは必ず必要です。
単純に急な体調不良で動けなくなるということも考えらるので、普段からスタッフ同士で連携して助けあう準備をしておきましょう。
コンビニのきついワンオペ・一人勤務の違法性や休憩時間などの実態まとめ
この記事では、コンビニのワンオペや一人勤務の辛さと違法性、休憩時間などの実態についてまとめて解説しました。
ワンオペ・一人勤務をお願いされる理由は、人手不足のほかにも夜勤に入りにくいスタッフの存在があるなど様々です。
ワンオペ自体は違法ではありませんが、なかなか休憩が取れないために違法労働になりえる可能性もあることから、大変な業務形態であることがわかりますね。
求人に応募する前には、客としてコンビニの状況を確認したり面接時に業務形態を確認することで、ワンオペや一人勤務を回避できる可能性が高まるでしょう。