「タバコを吸う度にしゃっくりが出て困る」という喫煙者は多いですが、タバコしゃくりは何が原因で起こる現象なのでしょうか?
結論から言うとタバコしゃっくりは横隔膜の痙攣が原因となっており、いくつか対策や止め方を試すことで未然に防げる可能性があります。
本記事ではタバコしゃっくりの原因を徹底解説するほか、タバコしゃっくりを止める方法・止まらない原因・病気の可能性などについても紹介していますので是非参考にしてみてください!
目次
タバコしゃっくりが出るのはなぜ?原因を徹底解説!
喫煙者の中にはタバコを吸う度にしゃっくりが出てしまい、ストレスを感じたり不安になる方も少なくないでしょう。人前でしゃっくりが出始めてなかなか止まらないと焦りますよね。
タバコしゃっくりが出る原因としては、タバコを吸う時に冷えた空気を吸い込むことや煙を肺に入れ過ぎてしまっていることが考えられます。
はじめに、タバコしゃっくりの主な原因とタバコしゃっくりが起きてしまう要因について詳しく解説していきます。
タバコしゃっくりは「横隔膜の痙攣」が主な原因であることが多い
タバコしゃっくりは基本的に横隔膜の異常な収縮によって起こります。横隔膜は胸とお腹の境界にある筋肉で、息を吸ったり吐いたりする際に重要な役割を果たしています。
タバコしゃっくりは基本的に誰にでも起こる現象です。しばらく時間が経てば横隔膜の痙攣も落ち着き、自然とタバコしゃくりは止まっていくでしょう。
しかし、タバコしゃっくりは癖になりやすく止まらなくなることもあるので、そのような場合は医師への相談が必要な場合になります。
タバコしゃっくりはタバコを吸う時に冷たい空気を吸いこむ為起こりやすい
タバコしゃっくりはタバコを吸う時に冷たい空気を吸い込むと起こりやすいので、冬の時期や寒い場所での喫煙はさらにタバコしゃっくりが起こりやすくなります。
体温より冷たいものが一気に体内入ると寒暖差で胃腸の筋肉を刺激して横隔膜がびっくりしてしまい、タバコしゃっくりが出やすくなるという訳です。
寒暖差に肺がびっくりし、横隔膜を刺激してタバコしゃっくりが出てしまうこともあるので必ずしもタバコそのものだけが原因という訳ではありません。
タバコしゃっくりはタバコの吸い過ぎでも起こる
タバコしゃっくりはタバコを吸う時に、肺に煙を入れ過ぎた場合にも起きやすくなってしまいます。
肺へ煙を入れ過ぎてしまうと肺の刺激に繋がり、横隔膜の痙攣を引き起こしやすくなるという訳です。
毎回タバコしゃっくりが出てしまう方はタバコの吸い過ぎも原因の一つかもしれないので、1度タバコの本数を減らしてみるのも効果的かもしれません。
タバコしゃっくりの止め方5選をご紹介
人前でしゃっくりが止まらなかったり、お仕事など出かける予定があるのにタバコしゃっくりが止まらなかったらすぐに止めたくなりますよね。
タバコしゃっくりは、主な原因となっている横隔膜の痙攣を抑えれば止めることができます。
ここからは手軽に誰でもできるタバコしゃっくりの止め方を紹介しているので、すぐにタバコしゃっくりを止めたい方は是非試してみてください。
- 膝を胸につけて前かがみになる
- 舌を強めに引っ張る
- 息を吸う→止める→吐き出すを繰り返す
- 冷たい水を飲む
- 酸味が強いものを摂取する
タバコしゃっくりの止め方①:膝を胸につけて前かがみになる
先ずご紹介するタバコしゃっくりの止め方1つ目は、膝を胸につけて前かがみになる方法です。
体育座りのように膝を抱え込む体制でも良いですし、膝を軽く曲げて前かがみの体制になり胸に近付けてしばらくその体制を維持して横隔膜に軽く圧力をかけて痙攣を止めます。
この止め方はタイミングや場所を選ばずにすぐに実行できるので是非試してみてください。
タバコしゃっくりの止め方②:舌を強めに引っ張る
次にご紹介するタバコしゃっくりの止め方2つ目は、舌を強めに引っ張る方法です。
引っ張るため少し痛みを感じることもあるかもしれませんが、舌咽(ぜついん)神経という舌の奥から喉にかけての神経を約30秒程刺激することによって横隔膜の痙攣が収まると言われています。
この止め方は人前ではやりづらいと思いますので、トイレの中など人目に付かない場所で行うと良いでしょう。ネイルをしている人や手の汚れが気になる方は衛生面や安全面に注意して試してみてください。
タバコしゃっくりの止め方③:息を吸う→止める→吐き出すを繰り返す
続いてご紹介するタバコしゃっくりの止め方3つ目は、息を吸う・止める・吐き出すを繰り返す方法です。
10秒吸う→10秒止める→10秒吐くを1セットとして4回程行うことによって、血中の二酸化炭素濃度が上がり横隔膜の痙攣が治まって次第にしゃっくりが落ち着いていきます。
この止め方もタイミングや場所を選ばずすぐに実行できるので是非試してみてください。
タバコしゃっくりの止め方④:冷たい水を飲む
次にご紹介するタバコしゃっくりの止め方4つ目は、冷たい水を飲む方法です。
冷たい水を飲むことにより体温との寒暖差で舌咽(ぜついん)神経や迷走神経が刺激されるので横隔膜の痙攣が抑えられると言われています。
可能ならば氷水を飲むとより効果的と言われていますが、腹痛や下痢を引き起こす恐れがあるので身体の冷やし過ぎには十分注意してください。
タバコしゃっくりの止め方⑤:酸味が強いものを摂取する
最後に紹介するタバコしゃっくりの止め方5つ目は、酸味が強いものを摂取する方法です。
レモンなどの強い酸味を感じることで迷走神経を刺激し、横隔膜の痙攣から脳が意識を切り替えるようにする方法です。
これを試すにはレモンやレモン汁が無い場合は買いに行かなければなりませんが、すっぱいグミでも効果的なので持っている人から貰うのも良いですね。
タバコしゃっくりが一発で止まると言われている3つの方法
先ほどご紹介したタバコしゃっくりの止め方は科学的に効果があると証明されている止め方ですが、実際に試してもしゃっくりが止まらなかったという方もいるでしょう。
実は科学的な根拠の無い民間療法の中には「一発でタバコしゃっくりが止まる」と噂されている止め方もあり、実際に効果を実感している喫煙者も多くいます。
本項目では、タバコしゃっくりが一発で止まると言われている民間療法を3つご紹介しますので、タバコしゃっくりでお困りの方は要チェックです!
タバコしゃっくりが一発で止まると言われている止め方①:両手の人差し指を両耳に入れて1分程待つ
しゃっくりは人差し指を耳に入れ
— 知恵の帽子 (@trivazatsugaku) March 15, 2023
30秒~1分待っていれば止まる
これはちゃんと医学的根拠のある方法
最初にご紹介するタバコしゃっくりが一発で止まると言われている止め方1つ目は、両手の人差し指を両耳に入れて1分程待つという止め方です。
両耳に人差し指を入れて押し舌咽(ぜついん)神経を刺激すると横隔膜の痙攣を抑えられるので、タバコしゃっくりが次第に止まっていきます。
この方法はNHKの情報番組『ためしてガッテン』でも紹介されており、ほとんどの方が一発でしゃっくりを止められた方法なのでお急ぎの方は真っ先に試してみてください。
タバコしゃっくりが一発で止まると言われている止め方②:簡単なクイズに答える
しゃっくりパイナップルの色を自問自答したら無事止まった。
— ころりん (@cs5KVJnL7CN9WTu) November 9, 2022
本当に止まるんだ😂
次にご紹介するタバコしゃっくりが一発で止まると言われている止め方2つ目は、簡単なクイズに答えるという止め方です。
あまり聞き慣れない止め方ではありますが、クイズに対する答えを考えている時間に息を止めることで横隔膜が刺激されタバコしゃっくりが止まるのかもしれません。
「なすびの色は?」「豆腐の原料は?」など簡単なクイズで良いので、友人やご家族の方と一緒に試してみてください。
タバコしゃっくりが一発で止まると言われている止め方③:びっくりする
びっくりするとしゃっくり止まるは迷信だと思ってたけど、本気でびっくりするとしゃっくり止まります。まぢで。
— おるは*/胃腸よわよわ生活 (@oruhachan1) March 17, 2023
ちなみにその声掛けてきた男性は
私の声にびっくりしてどっか行った🙃笑
最後にご紹介するタバコしゃっくりが一発で止まると言われている止め方3つ目は、びっくりするという止め方です。
医学的には証明されていませんが、びっくりした際に息を飲み込むことでタバコしゃっくりが止まる可能性もあります。
効果的な時もありますが体が緊張して呼吸が浅くなってしまったり、胃腸が機能しなくなりかえってしゃっくりが止まらなく場合もあるので注意してください。
タバコしゃっくりが止まらない原因と病気の可能性について
タバコしゃっくりは数時間で止まれば特に心配はありませんが、長く続く場合や併発している症状によっては特定の疾患が隠れている可能性もあるので注意が必要になります。
タバコしゃっくりを軽く考えていると、後に取返しのつかない事態に繋がるかもしれませんので身体が出しているサインを見逃さないことが大切です。
ここではタバコしゃっくりが止まらない原因と病気の可能性について説明していきますので、タバコしゃっくりが止まらない方は是非確認してみてください。
タバコしゃっくりが止まらないのは病気のサイン?
タバコしゃっくりは基本的に誰にでも起こりうる症状であり、短時間で治まるようであれば特に心配する必要は無いでしょう。
タバコしゃっくりが止まらない時は、他の病気が併発しているのを身体がサインとして出している可能性があります。
長時間止まらないしゃっくりは「難治性しゃっくり」と呼ばれ、医師による診断・治療が必要となる可能性が高いので早急に医療機関に相談してください。
タバコしゃっくりが止まらない原因として考えられる病気の種類
止まらないタバコしゃっくりは他の病気が原因となって引き起こされている可能性もあり、症状によっては早急に医師への相談が必要なケースも存在します。
タバコしゃっくりが止まらない場合に考えられる具体的な病気としては、脳出血・脳腫瘍・脳梗塞といった脳関連の病気の発症が考えられます。
脳関連の病気の他に消化器系や呼吸器系の病気によってタバコしゃっくりが誘発していることもあるので、タバコしゃっくり以外にどのような症状が出ているかで受診する病院を検討しましょう。
- 脳梗塞
- 逆流性食道炎
- 肺炎
- 気管支喘息
- 胃潰瘍
- 肝臓障害
タバコしゃっくりから病気を疑う目安は48時間
タバコしゃっくりが48時間以上止まらない場合は病気の危険性がありますが、中には48時間が経過していなくても病気を疑うべきケースがあります。
具体的な病気を疑うべきケースは、タバコしゃっくりで痛みや苦しさを感じる場合です。ただのしゃっくりではなく痛みや苦しさを伴う場合は、早急に医療機関の受診を検討しましょう。
痛みや苦しさを伴うタバコしゃっくりは脳・呼吸器系・消化器系の病気を併発している危険があるので、48時間以内でも異変を感じたら医師に相談した方が良いでしょう。
タバコしゃっくりを防ぐ方法・対策3選をご紹介
実は、タバコに火をつける前に行う動きや吸う場所、タバコを吸うタイミングを工夫すればタバコしゃっくりは未然に防ぐことも可能です。
毎回タバコしゃっくりが出て困っている方は、日々のルーティンに取り入れてみると良いかもしれませんね。
この項目ではタバコしゃっくりを防ぐ方法と対策について紹介しているので、タバコを吸う際に毎回タバコしゃっくりが出て困っている方は是非参考にしてみてください。
- 体調が優れない時はタバコを吸わない
- 寒い時はタバコの吸い方に注意する
- タバコを吸う前に毎回深呼吸する
タバコしゃっくりを防ぐ方法・対策①:体調が優れない時はタバコを吸わない
先ずご紹介するタバコしゃっくりを防ぐ方法・対策1つ目は、体調が優れない時はタバコを吸わない方法です。
寝不足になっている時や連日の疲れで体力が落ちている時など、身体が疲れている時はタバコを控えることでタバコしゃっくりが出るのを予防できます。
いきなり喫煙するのもかえってストレスが溜まる原因になりますので、身体が疲れている時は喫煙本数を減らしたり喫煙ペースを落とすよう心がけてみてください。
タバコしゃっくりを防ぐ方法・対策②:寒い時はタバコの吸い方に注意する
次にご紹介するタバコしゃっくりを防ぐ方法・対策2つ目は、寒い時はタバコの吸い方に注意する方法です。
冬の寒い時期は建物と外の温度差が激しく、気温が高い所から低い場所に出た直後にタバコを吸ってしまうと温度差によってタバコしゃっくりが出やすくなってしまいます。
気温の低い所では一気に煙を吸わないようにするか、なるべく外で吸わないようにするなど体調と相談しながらタバコしゃっくりを引き起こさない吸い方を模索してみましょう。
タバコしゃっくりを防ぐ方法・対策③:タバコを吸う前に毎回深呼吸を行う
最後にご紹介するタバコしゃっくりを防ぐ方法・対策3つ目は、タバコを吸う前に深呼吸をする方法です。
タバコを吸う前に深呼吸することによって肺や横隔膜のストレッチになります。事前にストレッチをすることによって横隔膜の刺激が緩和され、タバコしゃっくりを未然に防ぐことが出来ます。
自然と深く息が入るようにするには腹式呼吸で息をしっかり吐き切ることが大切です。毎回タバコを吸う際に深呼吸を3回程してからタバコを吸い始めてみてください。
アイコスなどの加熱式タバコでもタバコしゃっくりは起こるのか?
ここまでは紙巻きタバコに焦点を当てて解説してきましたが、次にアイコスなどの加熱式タバコとタバコしゃっくりの関係性について説明していきます。
アイコスなどの加熱式タバコは紙巻きタバコに比べると健康被害は少ないとされていますが、タバコしゃっくりとの関係性はどうなのでしょうか?
この項目では、アイコスなどの加熱式タバコとタバコしゃっくりの関係性について紹介しているので是非ご覧ください!
【結論】アイコスなどの加熱式タバコでもタバコしゃっくりは出る
アイコス吸うたびしゃっくり出る嫌だ
— 田中ྀི28番 (@tanqka28g) May 29, 2022
喫煙者の中には、アイコスなどの加熱式タバコを吸う度にタバコしゃっくりが出る方もいるようです。
基本的にアイコスなどの加熱式タバコも紙巻きタバコ同様に、肺に空気を入れるものなのでタバコしゃっくりは出ます。
よって、紙巻きタバコから加熱式タバコへ変えたからといってタバコしゃっくりが止まるとは限りません。
アイコスなどの加熱式タバコは紙巻きタバコよりタバコしゃっくりは出づらい
アイコス吸ってしゃっくり出んの今日中で2回目だ。普通のタバコは大丈夫なのに。つらい。
— おしょうさん@ララ幻想中 (@osyousan64) August 19, 2017
アイコスなどの加熱式タバコは、紙巻きタバコに比べると煙の量が少ない銘柄が数多くあります。
紙巻きタバコより煙の量が少ないアイコスなどの加熱式タバコは、肺への刺激が少なくなるのでタバコしゃっくりは紙巻きタバコに比べて出づらくなります。
紙巻きタバコよりアイコスなどの加熱式タバコの方がタバコしゃっくりが出るという喫煙者もいるので断言はできませんが、煙の量や有害物質の含有量を考えると加熱式タバコの方がタバコしゃっくりは出づらいと言えるでしょう。
アイコスなどの加熱式タバコでも吸い過ぎるとしゃっくりの原因になる
しゃっくり止まらねェェッ!
— NobunagA (@NobunagA_A) April 26, 2021
いったん止まってもタバコ吸うと出る。
じゃあタバコ吸うなよ、と言われればそれまでの話ではある…
アイコスでもダメなのよ、てか空気でも何かを深く吸い込む動作がしゃっくりを誘発してると思われる。
先ほどもご紹介しましたが、アイコスなどの加熱式タバコでも吸い過ぎるとタバコしゃっくりの原因となります。
煙の量が少ないからといって吸い過ぎてしまうとタバコしゃっくりを引き起こすほか、紙巻きタバコと同様に健康被害を引き起こすキッカケとなってしまうでしょう。
健康被害が少ないという一般的な認識に流されず、加熱式タバコでも身体の調子に合わせて吸う本数を調整するよう心掛けましょう。
タバコしゃっくりの原因や一発で確実にしゃっくりを止める方法まとめ
この記事ではタバコしゃっくりの原因や一発で確実にしゃっくりを止める方法をご紹介し、アイコスなどの加熱式タバコとタバコしゃっくりの関係性についても詳しく解説しました。
タバコしゃっくりは喫煙時の呼吸によって横隔膜が刺激されることで起こる為、吸う前の工夫やタイミングに気を付けることで未然に防げる場合があります。
タバコしゃっくりが頻繁に出て困っている方は、本記事で紹介した方法や対策を状況やタイミングに応じて試してみてください!