どんなブランドにも、歴史の始まりとなる記念すべき「最初の一歩」があるものです。
今では日本一のコンビニ店舗数を誇るセブンイレブンですが、日本で最初のセブンイレブンが出店された場所はどこなのか、一番最初に売れたものが何だったのかが気になりますよね。
そこで今回の記事では、セブンイレブンが出店してから一番最初に売れたものや、セブンイレブン日本一号店の情報について詳しく解説します。
創業から現在までのセブンイレブンの歴史もあわせてご紹介しますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
目次
セブンイレブンの日本一号店で最初に売れたものは何?
日本で一番店舗数が多いセブンイレブンの歴史については、誰もが一度は気になるのではないでしょうか。
特にコンビニチェーンの中でも非常に多くの店舗を持つセブンイレブンの日本一号店で最初に売れたものが何だったのか、気になる方も多いでしょう。
まずはセブンイレブンの日本一号店で最初に売れたものと、その背景について詳しく解説します。
【結論】セブンイレブンで最初に売れたものはサングラス
結論から言うと、セブンイレブンで一番最初に売れた商品はなんと「サングラス」だったんです!
1974年に東京都江東区に出店されたセブンイレブンの1号店で開店初日の準備をしていると、1人の強面の男性が「入っても良い?」と店内に入ってきたそうです。
男性は店内を眺めるように歩き回り、最終的に手に取ったのはレジ横に置いていた800円のサングラスでした。
長い歴史を誇るセブンイレブンで、一番最初に売れたものが食べものでも飲みものでもなく「サングラス」というのは意外ですよね。
\#セブンの豆知識/
— セブン‐イレブン・ジャパン (@711SEJ) January 5, 2022
本日は #セブンイレブン にまつわる「初めて」をご紹介☝️
初めて日本でオープンしたのは1974年。
初めてのお客様は男性で、初めて売れた商品はサングラスでした🕶
皆さん、セブン‐イレブンでの #今年初 のお買い物は何でしたか?
是非リプライで教えてくださいね☺️ pic.twitter.com/g5jNJqoUCZ
セブンイレブン日本一号店でサングラスが売れたのは米コンビニの影響があった
日本のセブンイレブンでサングラスを見かけることは少ないですが、当時アメリカのコンビニではサングラスが高い人気を誇っていました。
そのことを知った店長がお試し程度に置いてみたところ、これがセブンイレブンの日本一号店で最初に売れたものとなったわけです。
しかし、その後サングラスの売上は月に1個売れるかどうかといった様子だったことから、現在は日本でサングラスを売っているコンビニは少なくなっています。
日本一号店の店舗で最初のお客さんの特殊なニーズに応えたというのが、今後のセブンイレブンの発展を暗示しているようで面白いエピソードですね。
日本1号店のコンビニはいつからある?セブンイレブンの発祥の地はどこ?
日本一号店のコンビニがいつからあるのか、どこに出店したのかについても詳細が気になるところですよね。
ここからは日本初のコンビニや、日本で最初のセブンイレブン発祥の地に関する情報について詳しく解説します。
コンビニ日本一号店「ココストア藤山台店」が1971年に開店
記念すべき日本一号店のコンビニとして「ココストア藤山台店」が1971年に開店しました。
セブンイレブンの日本一号店が開店したのは1974年ですから、ココストアはそれよりも3年ほど早く出店している日本最古のコンビニエンスストアです。
ちなみにココストアは2015年にファミリーマートと合併する形でブランド転換されており、ブランド転換後にココストア藤山台店は「タックメイト」という名称に変わりましたが、残念ながら2016年11月をもって閉店しています。
日本で最初のセブンイレブンが1974年に豊洲で開店
1974年5月15日、東京都江東区にてセブンイレブンの日本一号店である「豊洲店」が開店しました。
セブンイレブン豊洲店は元々は山本茂商店という酒店でしたが、当時大学生の山本憲治さんは酒屋の将来性に不安を覚えていました。
その後、先代が病死したことを聞いた際に大学を中退して、後を引き継ぐ形でセブンイレブンのフランチャイズに応募したのがすべての始まりです。
日本で最初のセブンイレブンである豊洲店は今も営業を続けており、山本さんはセブンイレブン記念財団の理事長を務めながら、現在も豊洲で6店舗のセブンイレブンを経営しています。
常識を覆してきたセブンイレブンの歴史を徹底解説
日本のコンビニの中でも一番店舗の多いセブンイレブンですが、その理由は常識を覆す挑戦の数々にありました。
最後に、セブンイレブンの創業から現在までの歴史について詳しく解説していきます。
【1973年】創業者 鈴木敏文によりセブンイレブンが創業
1973年に創業者の鈴木敏文氏によりセブンイレブンが創業され、ここから歴史が始まりました。
当時イトーヨーカ堂がコンビニ事業に参入するために、アメリカでセブンイレブンを展開していたサウスランド社と契約締結して、日本でもセブンイレブンの事業展開が開始されました。
創業者である鈴木敏文氏は元々イトーヨーカ堂の社員で、サウスランド社との契約締結のために奔走していた人物であることは実はあまり知られていません。
鈴木敏文氏がサウスランド社との契約を決めることができなかったら、今の日本にセブンイレブンは存在していなかったでしょう。
【1975年】創業3年目には24時間営業を開始
1975年6月、時代のニーズを汲みとる形で24時間営業が始まったのはセブンイレブン創業から3年目の出来事でした。
深夜でも食べものや飲みものを買える便利さが多くのお客さんの心をつかみ、現在では夜を照らす街の明かりとして地域を守るアイコンにもなっています。
また、2019年からは深夜営業を廃止することによって生じる問題点や、その解決策を見つけるための実証実験として、一部の店舗で24時間営業の見直しが始まったことも記憶に新しいですね。
すべてのセブンイレブンの店舗が24時間営業を廃止するのかどうかは不明ですが、今後も営業時間を短縮するセブンイレブンの店舗が増えていく可能性はあるでしょう。
【1978年】家庭でつくるもの代表だったおにぎりの販売開始
セブンイレブンは、1978年に業界初となるおにぎりの販売を開始しました。
「おにぎりは買うものではなく家でつくるもの」というのが常識だった当時に、セブンイレブンの挑戦は大きな注目の的となっています。
お家で食べるおにぎりの温かみを目指しながら、新鮮でパリパリ食感の海苔を使う差別化をすることによって、セブンイレブンのおにぎりは大ヒットを記録しました。
今なお多くのユーザーに愛され続けるセブンイレブンのおにぎりは、現在では年間約22億個もの販売数にのぼっています。
【2021年~】セブンイレブンネットコンビニの試験運用を開始
2021年にセブンイレブンのネットコンビニの試験運用が開始されたことをご存じでしょうか。
新型コロナウイルスの影響によってユーザーの消費のあり方が変わっていることに着目したセブンイレブンは、実店舗だけでなくネットを通じた販売にも注力することを目標としています。
セブンイレブンのネットコンビニ「7NOW」は専用のアプリから商品を注文して、最短30分で登録した住所に届けてもらう宅配サービスです。
「7NOW」は現在1200店舗を展開しており、東京都を中心に北海道と広島の一部地域でのみ利用できるサービスとなっていますが、2026年2月期までの全国展開を目指しています。
セブンイレブンで最初に売れたものは?発祥地の日本一号店まとめ
今回の記事では、セブンイレブンで最初に売れた商品やコンビニ日本1号店となった店舗について解説しました。
アメリカから日本に渡ってきたセブンイレブンは、今では日本で1番店舗の多いコンビニブランドにまで成長を遂げています。
「24時間営業」「おにぎり販売」とさまざまな挑戦をしてきたセブンイレブンは、今後もユーザーに便利な生活を届けるための革新を続けていくでしょう。
ネットを使った宅配サービスも強化されているということなので、今後の展開にますます目が離せなくなりそうですね。