シケモクを吸うと死ぬ？発がん性物質のリスクや健康被害の影響とは

吸い殻に火をつけて吸うシケモクは「吸うと死ぬ」という噂が囁かれているようですが、事実かどうかが気になる方も多いのではないでしょうか？

結論から言うと、シケモクを吸うと死ぬリスクがあることは事実です。死亡例は稀ですが、体に悪い発がん性物質の濃度が高いため吸い過ぎには注意しなければなりません。

この記事ではシケモクを吸うと死ぬと言われる理由や、加熱式タバコのシケモクが吸えるかどうかなどもご紹介していくので、健康リスクが気になる方はぜひ参考にしてみてください。

シケモクを吸うと死ぬことがある？死亡リスクや急性ニコチン中毒の危険性について解説

給料日前に節約のためにシケモクを吸ったり「味が好みだから」という理由でシケモクを楽しむなど、シケモクを吸う状況は人によって様々です。

しかし、冒頭でお伝えしているようにシケモクは有害な発がん性物質の濃度が高く、吸い方によっては急性ニコチン中毒で死亡するリスクもあるため、おすすめはできません。

まずはシケモクを吸うと死亡リスクが高くなる理由と、発がん性物質の濃度や急性ニコチン中毒の危険性といった健康面のデメリットについて解説します。

シケモクは通常のタバコよりも死亡するリスクが高い

シケモクは一般的なタバコの吸い方と比べて、死亡するリスクが高いので注意が必要です。

初回の喫煙時に発生した煙が残りのタバコ葉に付着し、気化したタールが冷えて固体化するため、発がん性物質の濃度が高いことがシケモクが体に悪い理由です。

シケモクは苦味や辛味が強まって美味しいと感じる方も多いですが、がんの罹患リスクや呼吸器疾患を引き起こしやすい等のデメリットもあるので、吸い過ぎには十分に注意しなければなりません。

濡れたシケモクや口にタバコ葉が入った場合は急性ニコチン中毒になる危険性もある

タバコ葉に含まれるニコチンは水に溶けやすい性質を持っており、雨で濡れたシケモクを咥えるとニコチンを経口摂取してしまうリスクもあるでしょう。

ニコチンは毒性が非常に強く、直接口から摂取すると急性ニコチン中毒を引き起こす可能性があります。吐き気や脈拍の増加のほか、最悪の場合死亡する可能性もゼロではありません。

シケモクの巻き直しが緩い場合は口にタバコ葉が入って誤飲してしまうリスクもあるので、フィルターを付けたり、乾かして吸うといった対処が必要になります。

シケモクを吸う健康被害のリスクや体に悪い5つの理由

発がん性物質の濃度の高さといったシケモクが体に悪い理由について概要を解説しましたが、健康被害のリスクについてもっと詳しく知りたい方も居るでしょう。

調査した結果、シケモクにはニコチン・タール濃度の増加や有害物質の酸化、感染症の可能性など普通の吸い方とは異なる様々な健康被害リスクの存在が判明しました。

ここからはシケモクを吸うことで起こりうる健康被害リスクや体に悪い5つの理由を解説していくので、デメリットや危険性を把握したい方はぜひチェックしてみてください。

シケモクを吸う健康被害のリスクや体に悪い理由①：タバコそのものが体に悪い

シケモクを喫煙する健康被害リスクや体に悪い理由1つ目は、タバコそのものが体に悪いからです。

タバコには元々発がん性物質を含むタールや依存性のあるニコチンのほか、数百種類の有害物質が含まれており、そもそも体に悪い嗜好品であることは言うまでもありません。

シケモクだから普通に吸うより安全と考えることは難しく、シケモクが体に悪い理由として納得しやすい根拠ではないでしょうか。

シケモクを吸う健康被害のリスクや体に悪い理由②：ニコチン・タールの濃度が高い

シケモクを喫煙する健康被害リスクや体に悪い理由2つ目は、ニコチン・タールの濃度が高いからです。

タバコの燃焼時に発生した煙が残ったタバコ葉に付着すると発がん性物質の濃度が上がるため、ガンのみならず歯周病や呼吸器関連の病気になるリスクも上がってしまうでしょう。

普通の吸い方と同じペースでシケモクを吸うと健康被害のリスクが上昇してしまうため、シケモクを吸う際は普段よりも抑えたペースで楽しむように意識してください。

シケモクを吸う健康被害のリスクや体に悪い理由③：ヤニクラを起こす可能性が高い

シケモクを喫煙する健康被害リスクや体に悪い理由3つ目は、ヤニクラを引き起こすリスクが高いからです。

シケモクはニコチン濃度が高く、ニコチンには血管を収縮させて酸欠を引き起こす作用があるため、頭痛・めまい・吐き気といった症状が出やすくなります。

重度のヤニクラになると全身の痙攣や失神による転倒といった命に関わる危険性があるため、死亡リスクが高まる要因のひとつと言えるでしょう。

シケモクを吸う健康被害のリスクや体に悪い理由④：酸化した有害物質を取り込んでいる

シケモクを喫煙する健康被害リスクや体に悪い理由4つ目は、酸化した有害物質を取り込むことになるからです。

タバコの燃焼時に発生したタールは空気に触れて固体化し、少しずつ酸化します。酸化したタールに再点火すると、さらに有害物質の濃度が上昇してしまうでしょう。

酸化した有害物質は体に悪いだけでなく酸味が増してまずいと感じる原因にもなるので、タバコの風味や香りを大事にしたい方にシケモクはおすすめできません。

シケモクを吸う健康被害のリスクや体に悪い理由⑤：感染症のリスクを避けられない

シケモクを喫煙する健康被害リスクや体に悪い理由5つ目は、感染症のリスクが避けられないことです。

シケモクはすでに吸い終えたタバコをもう一度吸う方法なので、吸い口に細菌が繁殖して口内の傷から感染症を引き起こすリスクもあります。

路上のシケモクを利用したい場合は、感染症を防ぐためにもポリ手袋で分解した後に新しい巻紙やフィルターで巻き直してから喫煙するようにしてください。

シケモクはうまい？まずい？シケモクへの口コミ評判をご紹介

ここまではシケモクの健康被害リスクや体に悪い理由をご紹介してきましたが、実際にシケモクを吸っている人がどう感じているのかも気になるところです。

TwitterなどのSNSでシケモクに関する口コミ評判を調べたところ、うまいと感じる人が居る一方で苦味や辛味がまずいと感じている方も多いことが分かりました。

続いては実際にシケモクを吸った人による口コミ評判をご紹介していくので、リアルな感想が知りたい方はぜひチェックしてみましょう。

シケモクに関する口コミ評判①：味がうまい

シケモクがうまい

— 叔父貴 (@OJDONE) September 21, 2022

シケモクを吸った人による口コミ評判・レビュー1つ目は「味がうまい」です。

吸い殻に再点火することでニコチン・タール濃度の高い煙を吸うことになるため、人によっては独特の香ばしさや吸いごたえが増して美味しく感じられるようです。

体に悪いリスクもあるため推奨はしませんが、普段吸っているタバコを味変してみたい方はあえてシケモクにしてから味わってみてはいかがでしょうか。

シケモクに関する口コミ評判②：味がまずい

シケモクはやっぱマズいな 新鮮なタバコマジうま

— akakt (@akakt337) May 16, 2012

シケモクを吸った人による口コミ評判・レビュー2つ目は「味がまずい」です。

シケモクの味わいをうまいと感じている口コミがある一方で、苦味や辛味が強まるシケモク特有のクセがまずいと感じる方も少なくないようです。

シケモクではタバコ葉本来の風味や香りはほとんど消えてしまっているので、タバコの味に関して何を重視しているかによってシケモクの味への感じ方は大きく変わるでしょう。

シケモクに関する口コミ評判③：体に悪い

なんか味するからと思ってシケモク吸ってたけど確実に体に悪いよなこれ

— 空くん (@z_sky_z) March 15, 2023

シケモクを吸った人による口コミ評判・レビュー3つ目は「体に悪い」です。

シケモクが体に悪いと感じている人の口コミも多い中、一部では「そもそもタバコ自体が体に悪いからあまり気にしてない」といった意見もいくつか見受けられました。

記事内で解説しているように、シケモクは有害な発がん性物質の濃度が高く感染症リスクもあるため、体への負担が気になる方は吸わないことをおすすめします。

加熱式タバコのシケモクは体に悪い？健康被害や味がうまいのかを解説

シケモクと言えば紙巻きタバコのイメージが強いかもしれませんが、加熱式タバコのタバコスティックはシケモクとして吸えるのかが気になっている方も居るでしょう。

加熱式タバコのシケモクについて調査した結果、体に悪い影響がある上に味がまずいことが多く、魅力を感じている人は少ないことが分かりました。

続いては加熱式タバコのシケモクが体に悪い理由や、味をまずいと感じる人が多い件について解説します。

加熱式タバコのシケモクも通常のタバコスティック以上に体に悪い影響がある

加熱式タバコのタバコスティックにはタバコ葉を固めたものが使われているので、シケモクでは通常の吸い方以上に体に悪い影響があると考えられます。

初回の喫煙時に水蒸気として発生したニコチン・タールがスティックの内部に残留するため、再加熱した際に濃度の上がった有害物質を含んだ水蒸気を吸うことになるでしょう。

タバコスティックを放置する間に有害物質が酸化したり、感染症になったりするリスクも同様なので、加熱式タバコのシケモクも吸い方に注意が必要です。

加熱式タバコのシケモクにはタバコに無い有害物質が含まれている可能性もある

タバコ葉を燃焼させる紙巻きタバコが主流だった時代から時を経て、タバコ葉を加熱して発生した水蒸気・エアロゾルを吸引する加熱式タバコが流行し始めました。

歴史の浅い加熱式タバコには未解明のリスクも多く、一部の研究では加熱式タバコが原因とされる重病が発生しているなど、独自の有害物質が含まれている可能性も示唆されています。

そんな加熱式タバコのシケモクは紙巻きタバコにはないリスクを孕んでいるとも考えられるので、よほどの理由がない限りは吸わない方が賢明でしょう。

加熱式タバコのシケモクは味がまずいと感じる人が多い

加熱式のシケモク巻き直して吸うの、やっぱあんま美味しくないね

— sakurai (@ahondara_com) May 27, 2023

紙巻きタバコのシケモクは燃焼時のタールが残りのタバコ葉に付着することで独特の味になると解説しましたが、加熱式タバコの場合は旨みが減ってスカスカした味わいになるようです。

そのため吸いごたえが増すこともなく物足りない味わいになるため、紙巻きタバコと違って好んで加熱式タバコのシケモクを吸う方は少ないことが分かりました。

そもそも、加熱式タバコのデバイスの多くは使用済みスティックを感知してエラー表示が出るケースも多いので、興味があっても吸えないケースも考えられるでしょう。

シケモクはいつから吸うようになった？言葉の由来も解説

喫煙者の間では一般的に使用される「シケモク」という言葉や、吸い殻を再利用する文化がいつから定着しているのかをご存知ない方も多いのではないしょうか？

シケモクは第二次世界大戦中・戦後に吸われ始めたと言われており、当時はシケモクを拾ってお金を得ることが仕事として成立していた時代でもありました。

最後にシケモクが吸われるようになった背景や語源について解説していくので、より深く知りたい方はぜひチェックしてみてください。

シケモクは戦時中の物価高が理由で吸われるようになった

シケモクが一般的に定着した時期には諸説ありますが「第二次世界大戦後の物価高がきっかけ」という説が有力とされています。

第二次世界大戦直後の日本におけるタバコは物価高によって高級品と位置付けられており、現代のように誰もが気軽に楽しめる嗜好品ではありませんでした。

物価高で手に入りにくいタバコを楽しむためにポイ捨てされた吸い殻を再利用したり、まとめて専門の買取業者に売ることで日銭を稼ぐ手段としても用いられていたようです。

「シケモク」という言葉はモク拾いの職業が使う隠語が由来となっている

シケモクは「湿気たモク」を由来とする言葉で、吸い殻を拾い集めて売却するモク拾いの職業で使われた隠語が由来とされています。

「モク」はタバコの先端や口から出る煙が、空に浮かぶ雲のような見た目であることから変化してモクと言われるようになりました。

シケモクという言葉は知っていても由来までは知らない方が多いので、飲み会などの席でちょっとした小話として披露してみてはいかがでしょうか。

タバコのシケモクが体に悪い理由とは？発がん性物質の健康被害で死ぬリスクや吸うとうまいのかまとめ

この記事では、タバコのシケモクが体に悪い理由や死亡リスク、発がん性物質による健康被害について実際の口コミも参照しながら解説しました。

シケモクは発がん性物質の濃度が高く、健康被害を受けやすいことが体に悪い理由です。水に溶けたニコチンやタバコ葉が直接口に入ることによる死亡リスクにも十分に注意しましょう。

特にタバコ初心者はシケモクでヤニクラを起こしやすいので、吸い過ぎを避けて適度に楽しむように心掛けてみてください。