アルバイトを探している方の中には、コンビニアルバイトとして働けば廃棄になった食べ物がタダでもらえると期待される方も多いのではないでしょうか?
コンビニではお弁当やおにぎりなど賞味期限の切れた商品は次々と廃棄されていくので、もったいないと思ってしまいますよね。
ただし、結論から言うと廃棄したものでも勝手にもらうのは従業員であっても違法になる可能性があります。
今回の記事では、コンビニアルバイトをしている人が廃棄商品を貰える可能性があるのか詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
コンビニバイトは弁当などの廃棄がもらえる?
コンビニの廃棄に対して「どうせ捨てるなら、もったいないから貰っても問題ないのでは?」と思っていませんか。
結論から申し上げますと、「コンビニの廃棄商品を勝手にもらう」ことは違法になる可能性があり、絶対にしてはいけません。
ただし、店舗によって対応にはかなり幅があるので詳しく解説していきます。
廃棄がもらえるかは働くコンビニのオーナーによって違う
結論から言うと、コンビニ各社の直営店ではなく個人オーナー(フランチャイズ)の店舗であれば、廃棄をもらえる可能性は高くなります。
しかし、弁当などの廃棄がもらえないのは食中毒などの健康被害を無くす対策であるため、無料であっても廃棄商品をお客さんや人にあげる行為は禁止されています。
また、直営店では消費期限切れ商品の処分についても本部が厳しくチェックしているため、廃棄を貰える可能性はほぼゼロに等しいでしょう。
ただし、直営店ではなく個人オーナーの場合は経営をある程度自由に任せられているため、オーナーによっては廃棄が貰える可能性があります。
オーナーが緩いコンビニなら好きなだけ廃棄がもらえる可能性も!
廃棄を持ち帰ることは原則禁止されていますが、オーナーによっては持ち帰りを許可してくれる可能性もあります。
直営店は廃棄に関しても厳しいチェックが入りますが、フランチャイズで個人がオーナーとなっている場合は、ある程度経営方針が自由に任されているからです。
無料で丸ごと貰えたり賞味期限ギリギリの商品を割引して売ってくれたりと、オーナーによって対応はさまざまですね。
必ずしも許可がもらえるわけではありませんが、OKしてもらえる店舗であれば食費の面でかなり助かることは間違いないでしょう。
廃棄を勝手に盗む・持ち帰りがバレると違法なので絶対におすすめしない
賞味期限切れで廃棄する食品であっても「もったいないから」と勝手に持ち帰るのは犯罪に当たるので絶対にやめましょう。
黙って廃棄商品を持ち帰るのは窃盗罪・横領罪に問われる行為であり、最悪の場合はクビ・逮捕になることもあり得るからです。
たとえ捨てるものであってもコンビニの商品であることに変わりはありません。
廃棄を貰えるかどうかは、絶対に自己判断せず必ず店舗のオーナーに相談してください。
廃棄がもらえるコンビニの4つの探し方
「せっかく働くのであれば廃棄が貰えるコンビニで働きたい」という方もいらっしゃいますよね。
ここからは廃棄が貰える可能性のあるコンビニを探す4つのポイントをそれぞれ解説していきます。
- コンビニ店員の帰宅時間を狙って観察する
- 働こうと思っているコンビニの店内を確認する
- コンビニで働いている店員に直接聞く
- 求人票に「まかないあり」などの記載がないか確認する
廃棄をもらえるコンビニの探し方①:コンビニ店員の帰宅時間を狙って観察する
廃棄が貰えるコンビニかどうかを見分けるためには、店員さんの帰宅時間を狙って店内をさりげなく観察してみましょう。
店員さんが廃棄商品を貰えるとすれば仕事終わりのタイミングになる可能性が高いからです。
コンビニのアルバイトは大きく分けて4つの時間帯でシフトを交代しているので、それぞれのシフトの入れ替え時間が狙い目になります。
- 【早朝】6:00~9:00
- 【日勤】9:00~17:00
- 【夕勤】17:00~22:00
- 【夜勤】22:00~6:00
お仕事終わりの店員さんが手荷物鞄とは別に、お弁当が入って良そうな袋を持っているのを確認できるかもしれませんよ。
ただし、店員さんの退勤時間に待ち伏せするような行為を取っていると、不審者に間違われる可能性もあるので十分気をつけてください。
廃棄をもらえるコンビニの探し方②:働こうと思っているコンビニの店内を確認する
廃棄が貰えそうなコンビニを探すなら、店内を観察して「ゆるい雰囲気」の店舗を探してみてください。
たとえば店員さん同士の雰囲気や、服装の乱れ、言葉遣い、清掃状況などを見てみると、大体のお店の運営方針の厳しさが分かります。
店長がいつも厳しく店員さんを指導しているような厳しい雰囲気の場合、廃棄商品を持ち帰ってはいけないルールが厳しく守られているかもしれません。
廃棄が貰える店舗を探しているなら、気になる店舗の雰囲気を観察しに行って見るのは有効でしょう。
廃棄をもらえるコンビニの探し方③:コンビニで働いている店員に直接聞く
「コンビ二アルバイトの人が廃棄商品をもらえるかどうか」を知るための最も手っ取り早い方法は、実際に働いているコンビニ店員さんに直接質問してみることです。
質問の仕方やタイミングによっては不快に思われる可能性があるので、聞き方やどの店員さんに聞くかは注意が必要です。
空いている時間に「アルバイトを検討しているのですが、廃棄商品が貰えるか教えていただけますか?」と聞けば、人手が欲しいコンビ二では快く教えてくれるでしょう。
ただし、基本的には廃棄商品はもらえない決まりなので、教えてもらえないお店があっても仕方ないということは念頭に入れておきましょう。
廃棄をもらえるコンビニの探し方④:求人票に「まかないあり」などの記載がないか確認する
廃棄が貰える可能性のあるコンビニでは、求人票に「まかないあり」といった記載がされている可能性があります。
その「まかない」が、廃棄を裏でこっそりもらえるという意味なのか、賞味期限切れが近い商品を値引きして売ってくれるという意味なのかは、実際に働いてみないと分かりません。
求人票に「まかないあり」の記載がある店舗であれば、直接店舗に電話をして「アルバイトを検討していますが、まかないってどういう意味ですか?」と聞いてみてもいいでしょう。
コンビニの廃棄でもらえる商品にはどんな種類がある?
コンビニ内で売っている飲食物は、賞味期限が切れるとすべて廃棄されます。
ここからは、コンビニの廃棄として貰える可能性のある4種の商品をそれぞれ紹介します。
- おにぎり・お弁当
- パン・サンドイッチ
- パスタ・スパゲッティ
- ホットスナック・おでん
コンビニの廃棄商品①:おにぎり・お弁当
コンビニでもっとも廃棄が多いのが、おにぎりやお弁当といった米飯類となっており、もらえる可能性も高い商品です。
コンビニの中でも売上割合が高い商品であるため仕入れの数も多く、タイミングによってはかなりの廃棄数が出ることもあります。
また、朝・昼・夜と3回に分けて納品されるため、逆にいうと1日に3回廃棄のタイミングがあるということです。
おにぎりやお弁当は、バイトとして勤務していればどのシフトのタイミングでも手に入る可能性が高い廃棄商品といえるでしょう。
コンビニの廃棄商品②:パン・サンドイッチ
おにぎりやお弁当に次いで廃棄商品として貰える可能性が高いのは、パンやサンドイッチ類といえるでしょう。
おにぎりやお弁当は消費期限が1日で切れますが、サンドイッチは1.5~2日、パンは3日~1週間程度の期限があるため、期限が切れる前に売り切れることが多いです。
賞味期限が長くなるほど廃棄になる前に売り切れる可能性が高いため、パンやサンドイッチが廃棄商品と残って来るのは少々稀と捉えておくべきですね。
コンビニの廃棄商品③:パスタ・スパゲッティ
パスタ、スパゲッティなども廃棄食品として貰えることがありますが、こちらもおにぎりやお弁当に比べると頻度は下がるでしょう。
先ほどのサンドイッチと同様に、パスタやスパゲッティの賞味期限も2~3日ほどと少し余裕があるため、期限が切れる前に売り切れていきます。
お昼でも夜でも食べられる人気商品ですので、あまり廃棄で貰えることは期待できません。
コンビニの廃棄商品④:ホットスナック・おでん
コンビニのレジ横で販売されている揚げ物などのホットスナックやおでんなども廃棄後にもらえる可能性が高い商品です。
新鮮な状態を保てるのは調理後約4~8時間程度なので、店員さんが定期的に作り直したり廃棄にしていますね。
ただ、日中は先に揚げたものから販売していくのであまり廃棄は出ず、廃棄があったとしても深夜になってしまうでしょう。
コンビニの廃棄が出やすい廃棄時間はいつ?
コンビニの廃棄時間の狙い目は、22:00~6:00の深夜から早朝にかけての時間帯です。
朝やお昼の時間帯に比べるとお客さんが少ないため、廃棄になる商品も自然と多くなることが理由として挙げられます。
レジ横のホットスナックを置いているショーケースは清掃するために売れ残った食品を撤去するので、同時に廃棄商品も出やすくなるでしょう。
そのため、深夜帯にアルバイトをすることで揚げ物、肉まん系、おでんなどの廃棄商品がもらえることも多いとも言えます。
コンビニの廃棄を客やホームレスなど人にあげるのは問題?
「常連客に廃棄弁当を渡すことがあるらしい」「ホームレスにおにぎりを渡すのを見た」といった噂を聞いたことがありますか?
実際、コンビニが廃棄商品を従業員以外の人の手に渡ることはあるのでしょうか?
最後にお客さんやホームレスなど、コンビニの廃棄を他人にあげることは問題なのかという疑問に回答していきます。
常連客にはオーナーの計らいで廃棄をあげる店舗もある?
まず顧客に廃棄商品をあげるのは規約違反なので、こうした行為を行っている店舗は少ないと言えるでしょう。
そもそも、廃棄弁当で食中毒などを起こされたら責任を問われて経営できなくなる可能性もありますし、廃棄目当ての客ばかりになれば売り上げが下がるなどリスクだらけですよね。
このような経営リスクがあるので、常連客に廃棄商品をあげているオーナーは少ない状況となっています。
しかし、まれにオーナーと友達関係の常連客には廃棄商品をあげている店舗もあるようですが、数は非常に少ないと言えるでしょう。
廃棄をもらったコンビニバイトがホームレスにあげてもバレないが自己責任
コンビ二アルバイトをしている人が廃棄食品をもらえたとして、それをホームレスにあげることを制約する規則はありません。
しかし、大前提としてコンビ二本社は廃棄商品を持ち帰ることを禁止しているということを忘れてはいけません。
また、廃棄食品は既に賞味期限が切れているものなので、見方によっては不良品を他人にあげるということでありトラブルの元になりがちです。
良かれと思ってホームレスの方に廃棄のお弁当をあげたとしても、相手がお腹を壊してしまったり表沙汰になってしまうと、店舗やコンビニチェーン全体の責任が問われることになるでしょう。
コンビニバイトは廃棄をもらえる?廃棄時間や注意点まとめ
今回の記事では、コンビニバイトが廃棄をもらえるのかといった疑問を徹底解説しました。
基本的には廃棄商品を譲渡することは規約違反であるものの、オーナーの意向によっては持ち帰りを許可してもらえるといったケースもあります。
廃棄を貰える店舗でバイトしたい方は多いかもしれませんが、実際は働いてみないと分からない部分も多いでしょう。
どうしても廃棄が貰えるか気になる場合は、仲良くなった店員さんに尋ねてみたり、お店の雰囲気を観察してみてくださいね。