タバコの煙を顔に吹きかける心理とは？男から女・女から男で意味は変わる？

映画やドラマなどで男から女、女から男へタバコの煙を顔にかけるシーンを見かけることがありますが「どういう意味があるの？」と不思議に感じたことはありませんか？

中には実際にタバコの煙を顔にかけられた経験があり、なぜ煙をかけられたのか理由が気になっている方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、タバコの煙を顔にかける意味や理由・心理について詳しく解説していきます。

記事の後半ではタバコの煙を顔にかけると罪に問われる？という疑問にも回答しているので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。

タバコの煙を顔に吹きかける意味とは？理由や心理について解説

タバコの煙を顔にかける光景は傍から見るとかなり失礼な印象を受ける行為ですが、どのような意味合いを持つのか気になる方も多いはずです。

様々な文献などを調査したところ、タバコの煙を顔にかける文化は江戸時代の遊郭が発祥であるという説が見つかりました。

まずはタバコの煙を顔にかける理由と心理や、タバコの煙を顔にかける文化が生まれた背景から確認していきましょう。

タバコの煙を顔に吹きかける行為は江戸時代の遊郭で生まれた

タバコの煙を顔にかける行為は江戸時代の遊郭が発祥という説をご存知でしょうか。

お客さんを待つ遊女がタバコ葉をつめたキセルに着火して気になるお客さんに手渡していたようです。

キセルを受け取った男から女(遊女)へ煙をかけることは現代で言う指名行為であり、煙をかけられた遊女がお客さんをお座敷へ案内するという流れだったと言われています。

タバコの煙を顔に吹きかける行為は男から女への「夜のお誘い」を意味していた

江戸時代の遊郭において、タバコの煙を顔にかける行為は夜のお誘いを意味していたようです。

足繁く通う客に心を開いた遊女が初めて床入りする夜に、男から女へタバコの煙を顔にかけることが「これからお前を抱くぞ」という無言の合図となっていました。

また、戦国時代には男から男へ煙をかける行為が「男性同士での性的な誘い」を意味していたことがSNSを通じて拡散されており、若い世代などにも夜のお誘いとして認識されています。

夜のお誘いを断る場合は顔に吹きかけられたタバコの煙を吹き返していた

タバコの煙を顔にかけることは夜のお誘いをアピールしていますが、それに対して無言で煙を吹き返した場合は「あなたとは寝ない」という断りのメッセージになります。

しかし「夜のお誘い」という意図が通じにくい現代で煙を吐き返すのは、どちらかと言えば怒りや威圧の意味合いを込めた仕返し的な理由が大きいでしょう。

仲のいいカップルや友人同士でじゃれ合うように煙をかけあうこともあるので、煙を吹き返す行為といったメッセージの意味合いには関係性によって大きな違いがあります。

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【男から女】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理を解説

調査の結果、タバコの煙を顔にかける行為は性別によって意味合いに違いがあることが分かりました。

お互いの性別や関係性によってメッセージの趣旨が異なってくるので、事前に意味を知っておきたい方も多いはずです。

まずは男から女へタバコの煙を顔にかける意味や心理・理由について確認していきましょう。

【男から女】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：夜のお誘い

男から女にタバコの煙を顔にかける意味や心理1つ目は「夜のお誘い」です。

江戸時代の遊郭や戦国時代と同様に、現代においても男から女へタバコの煙を顔にかける行為は「この夜を君と一緒に過ごしたい」というメッセージとして用いられている事が分かりました。

しかし、相手の女性がメッセージの意味を知らない可能性も考えられるので、あえて江戸時代の遊郭のエピソードを話題に出してから実行するという方法もあります。

【男から女】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：嫌がる可愛い顔を見たい

男から女にタバコの煙を顔にかける意味や心理2つ目は「嫌がる可愛い顔が見たい」です。

気になる女性にちょっかいをかけたり意地悪したくなったという理由から煙をかけたことがある男性は多く、その裏には夜のお誘いの意味合いも含まれていることが分かりました。

ただし、タバコの煙を嫌う女性であれば本気で嫌がる可能性が高いので、相手の表情や空気を見て判断した方が良いでしょう。

【男から女】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：男らしさを示している

男から女にタバコの煙を顔にかける意味や心理3つ目は「男らしさを示している」です。

例えば映画やドラマで「部下が上司の顔にタバコの煙をかけるシーン」が無いことからも、同等もしくは自分より立場が下の相手に実行する行為だと言えるでしょう。

女性の事を見下しているというよりは、相手よりも自分が上に立ちたいという男らしさの願望が、無意識にタバコの煙を顔にかけるという行為として表れているのかもしれません。

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【女から男】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理を解説

そもそも女性の喫煙者は男性と比べて少ないため、女から男へタバコの煙を顔にかける意味や心理には重要なメッセージが込められているような気がしませんか？

実際に喫煙者の女性に調査したところ「夜のお誘い」以外にも女性らしい意味合いや理由が込められていることが判明しました。

続いては、多くの男性が気になる女から男へタバコの煙をかける意味や心理についても確認していきましょう。

【女から男】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：夜のお誘い

女から男へタバコの煙を顔にかける意味や心理1つ目は「夜のお誘い」です。

夜のお誘いを直接的な言葉にすること恥じらう女性は多いので、代わりに好意のある男性にタバコの煙を吹きかけることで非言語的なサインを送っている可能性があります。

もちろん、女性が本当に「抱かれたい」という意味合いで煙をかけてきたかは関係性によるので、男性は相手の表情や空気を冷静に読む必要があるでしょう。

【女から男】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：寂しい気持ちの表れ

女から男へタバコの煙を顔にかける意味や心理2つ目は「寂しい気持ちの現れ」です。

「話をちゃんと聞いてくれない」「他の女性の話題が出て嫉妬した」など、寂しい気持ちになったことを理由にタバコの煙を顔にかける行動に出たとも考えられます。

また、「今晩は愛してほしい」という女性からの誘いのメッセージが隠れていることもあるので、あえてカップルや夫婦のコミュニケーションとして楽しむのも良いでしょう。

【女から男】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：心を許している

女から男へタバコの煙を顔にかける意味や心理3つ目は「心を許している」です。

タバコの煙を顔にかけるという行為は基本的には人にやってはいけない事だからこそ、心を許した相手にしかできない行為とも言い換えられます。

「相手がどのような反応を示すのか確かめてみたくなった」「ちょっかいをかけてみたくなった」などの理由は、ある程度の関係性ができている信頼感の表れとも言えるのではないでしょうか。

【男から男】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理を解説

ここまでは男から女、女から男へタバコの煙を顔にかけるという異性間でのやりとりに関する意味や心理について解説してきました。

男性同士の場合は、夜のお誘いという意味合いもしくはマウント・嫌がらせという両極端なメッセージになるようです。

続いては、男から男へタバコの煙を顔にかける意味合いや心理について解説していきます。

【男から男】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：男色のお誘い

男から男へタバコの煙をかける意味や心理1つ目は「男色のお誘い」です。

男から男へタバコの煙をかける行為は「男色」、つまり「男性同士で夜を過ごしたい」という戦国時代から伝わる暗黙のサインでもあります。

同性愛に対する風当たりが強かった時代に周囲に悟られずに合意を得る方法として用いられていたと推測されており、現代でも同じ意味合いのサインとして使用している方もいるでしょう。

【男から男】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：マウントを取っている

男から男へタバコの煙をかける意味や心理2つ目は「マウントを取っている」です。

自分が尊敬している人や目上の人にタバコの煙をかける人はいないので、逆に言えば煙をかけることで俺はお前より強いとマウントを取っている可能性があります。

マウントを取る目的でタバコの煙をかけられた場合、タバコの煙を吹き返すことは「反感の意思を示す」「喧嘩を買う」というメッセージとして捉えられるでしょう。

【男から男】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：嫌がらせ

男から男へタバコの煙をかける意味や心理3つ目は「嫌がらせ」です。

これまで紹介したような男性同士の夜のお誘いやマウントを取るといった深い意味はなく、単に「気に食わない」などの理由で嫌がらせとして煙をかけるケースもあります。

悪意を持ってタバコの煙をかけると傷害罪や暴行罪に該当するなど、煙をかける行為が発端となってトラブルや事件になる可能性もあるので気をつけてください。

【女から女】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理を解説

男性同士で煙をかける理由について解説しましたが、女性同士の場合はどのような意味合いを持つのでしょうか？

結論から言うと、女から女へタバコの煙を顔にかける行為は男性同士の状況と似ており、女性同士で楽しみたいという夜のお誘いか、敵意を示すサインとして発せられる事が多いようです。

続いては女から女へタバコの煙を顔にかける3つの意味や心理について確認していきましょう。

【女から女】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：女知音のお誘い

女から女へタバコの煙を顔にかける意味や心理1つ目は「女知音のお誘い」です。

女知音(おんなちいん）とは女性の同性愛を示す言葉のひとつで、女から女へタバコの煙を顔にかけることで「女性同士の夜のお誘い」をアピールしているケースもあります。

「同性を誘う姿を周囲に悟られたくない」と感じている女性が、好意を持った女性に煙をかけることで密かに気持ちを示しているのではないでしょうか。

【女から女】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：敵意を示している

女から女へタバコの煙を顔にかける意味や心理2つ目は「敵意を示している」です。

群れを作って行動する事が多い女性は、同じグループ内や別のグループとの間に上下関係が生まれやすい傾向にあります。

気に食わない相手に対する嫌がらせや、敵意を示すためにタバコの煙をかける行為に遭った場合は、なるべく早めに周囲に相談して関わりを避けた方が賢明でしょう。

【女から女】タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理：からかっている

女から女へタバコの煙を顔にかける意味や心理3つ目は「からかっている」です。

夜のお誘いや悪意などの意味はなく、単純に友人同士や気心知れた仲のじゃれ合いとしてタバコの煙をかけたということも考えられます。

タバコの煙をかけた側がユーモアのつもりだったとしても、不快に感じた場合は「止めて欲しい」と率直に伝えたほうが良いでしょう。

タバコの煙を顔に吹きかけると罪に問われる？法律を基に詳しく解説

ここまで、性別ごとで異なるタバコの煙を顔にかける意味や心理について解説してきました。

そもそもの疑問として、タバコの煙を顔にかけると罪に問われるのかが気になるところですが、結論を言うと法律で罰せられる可能性もゼロではありません。

最後にタバコの煙を顔にかけることで法律上どのような罰則に問われるのかについて解説していきます。

タバコの煙を顔に吹きかける行為は健康増進法に違反する

2020年4月に改正・施行された健康増進法により、受動喫煙防止対策として行政機関や交通機関、飲食店などで様々な禁煙措置が取られるようになりました。

直接明記されているわけではありませんが、受動喫煙を防ぐという観点においてタバコの煙を顔にかける行為が良くない事であることは言うまでもないでしょう。

タバコに関する「マナー」から明確な「ルール」に切り替わったということなので、健康増進法に違反した場合には罰則の対象になる可能性があります。

日本ではタバコの煙を顔に吹きかけると暴行罪に該当する場合がある

日本でタバコの煙を顔にかける行為は暴行罪や傷害罪に該当する可能性があります。

タバコの煙を顔にかけることで相手の身体的・精神的健康に被害が及んだとして傷害罪が成立したケースがあり、暴行罪が認められた場合は「2年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは拘留や科料」が適用されます。

故意にタバコの煙を相手に吹きかけるといったような場合には、物理力の不快な行使がなされたとして、暴行罪（下限は1000円以上1万円未満の科料）の成立は考えられます

出典:弁護士ドットコム

喫煙が認められてないエリアでタバコを吸い続け、何度注意しても改善しない場合は改正健康増進法違反者として30万円以下の過料を科せられる場合もあるので、指摘されたら素直に従うようにしましょう。

海外でもタバコの煙を顔に吹きかけると逮捕される場合がある

日本でタバコの煙をかけると暴行罪もしくは傷害罪になると解説しましたが、海外でも同様に逮捕される事例があったようです。

ドイツのナイトクラブにて女性に喫煙を注意された男性が逆上し、タバコの煙とツバを吐きかけたとして傷害罪で現行犯逮捕されたケースがありました。

2016年のアメリカでは、喫煙を注意された高校生がタバコの煙を先生の顔にかけたとして軽犯罪で警察に捕まったというケースもあります。

タバコの煙を顔に吹きかける意味や心理の解説まとめ

この記事ではタバコの煙を顔にかける意味や心理について解説しました。

タバコの煙を顔にかける行為は多くの場合で「夜のお誘い」のサインを意味しているようですが、関係性によってはただの「嫌がらせ」や「マウンティング」であるため、意味合いは慎重に汲み取るべきでしょう。

実際にタバコの煙を顔にかける行為でケンカなどのトラブルに発展したり、暴行罪や傷害罪で逮捕されるケースもあるので基本的には推奨できる行為ではありません。

日本だけでなく世界でもタバコの煙をかけることで逮捕される事例もあるため、コミュニケーションの手段として用いる場合は関係性をしっかりと見定めることが重要です。