コンビニにおける商品の万引き被害は、今もなお多くのオーナー・店長の頭を悩ませている大きな問題のひとつです。
万引きの発生件数は増えているのか減っているのか、もしもバレたら逮捕されるのかなど、万引きに関する情報を知りたい方もいるのではないでしょうか。
本記事では、コンビニで万引きがバレたらどのような流れで逮捕されるのか、被害届が出ないと捕まらないのかなどを詳しく解説していきます。
コンビニ側ができる6つの万引き対策や、万引き犯がどういった心理・理由で実行に移すのかなども合わせて解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
コンビニで万引きがバレたら通報・逮捕される!
結論からお伝えすると、コンビニで万引きがバレれば通報・逮捕されます。
当然ですが、逮捕される理由に「盗んだ商品の値段」や「万引きの初犯か常習犯か」ということは全く関係ありません。
まずは、コンビニで万引きがバレたらどうなるのか、被害届が出ないと捕まらないのかといった疑問を解決していきましょう。
コンビニでの万引きが現行犯でバレた場合は即時逮捕されてしまう
コンビニで万引きをした瞬間がバレた場合は、現行犯として即時逮捕されるのが一般的です。
意外に思われるかもしれませんが、現行犯逮捕は警察ではなく一般人でも可能なので、被害届を出すまでもなく店員さんに取り押さえられた時点で逮捕が成立します。
万引きの現行犯として逮捕された後は、すぐに警察や学校・職場などへ通報されて、警察署に連行されるのが基本的な流れになるでしょう。
コンビニが被害届を出すと警察が捜査を行うので後日逮捕される可能性が高い
コンビニが万引きの被害届を出すと警察による捜査が始まるため、実行犯が後日逮捕される可能性は高いです。
商品の売上数と在庫数が合わなくなるので、犯人がすぐに特定できなくても、万引きがあったという事実は遅かれ早かれ必ず発覚します。
コンビニ側が万引きの証拠として防犯カメラの映像を被害届と一緒に提出することもあり、映像から犯人が特定できれば近いうちに逮捕されるでしょう。
コンビニの万引き件数は防犯カメラの設置台数の増加などにより減少している
コンビニの万引き件数は「防犯カメラ設置台数の増加」などの理由により、年々減少していることをご存知でしょうか。
警察庁のデータによれば14~19歳の未成年者の検挙率は減少し、65歳以上の検挙率は年々増加しているものの、全体的な検挙数は減少傾向にあります。
防犯カメラの設置台数が増えたことや、カメラの録画性能が高まったことが万引き犯への抑止力となり、結果的に発生件数の減少に繋がっているようです。
コンビニの万引き件数は減少しているものの被害額は少なくない
コンビニの万引き件数が減少しているとはいえ被害額は決して少なくなく、万引き被害はオーナーの頭を悩ませる非常に大きな問題です。
例えば100円のお菓子を盗まれたとしたら、その被害額を埋めるだけの利益をあげるために何倍もの売り上げを出す必要があります。
万引き犯から見れば「たかだか数百円盗んだだけ」だと思っても、お店はその何倍もの被害を受けることになるので、決して許されることではありません。
コンビニの6つの万引き対策・防犯方法を徹底解説!
コンビニには毎日たくさんの人が来店するので、万引きを阻止したくても店員の目視だけでお客さん全員に意識を向けることは難しいでしょう。
被害届を出さずに済むように、日頃から少しでも防犯率を高める対策をしておきたいところです。
ここからはコンビニの6つの万引き対策・防犯方法を解説していくので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
- 監視カメラを設置する
- レジの死角に防犯ミラーを設置する
- 客に対する挨拶や声掛けを徹底する
- 定期的に店員が店内を巡回するようにする
- 万引きが発覚した時の店の対応を貼り出す
- 定期的に警察にパトロールしてもらう
コンビニ万引き対策・防犯方法①:監視カメラを設置する
コンビニ万引き対策・防犯方法1つ目は監視カメラを設置することです。
お店の出入り口、レジやトイレ前など、店内に死角ができないように監視カメラを設置することが万引き防止に繋がります。
もし万引きがあっても防犯カメラで犯人の顔つきや特徴が記録できるので、スタッフ内で共有したり警察に映像を証拠として提出できます。
コンビニ万引き対策・防犯方法②:レジの死角に防犯ミラーを設置する
コンビニ万引き対策・防犯方法2つ目はレジの死角に防犯ミラーを設置することです。
防犯カメラに次いで多くの店舗に導入されている防犯ミラーには、レジからの死角になりやすい部分を目視しやすくする効果があります。
店員による直接的な目視だけでは限界があるので、防犯ミラーでカバーすることによって万引きの実行率を下げるほか、現行犯を見つける確率が高まるでしょう。
コンビニ万引き対策・防犯方法③:客に対する挨拶や声掛けを徹底する
コンビニ万引き対策・防犯方法3つ目は、客に対する挨拶や声掛けを徹底することです。
万引き犯は自分の存在を知られたくないので、挨拶や声かけによって「顔を見られた」「存在を認識された」と心理的なプレッシャーを感じるでしょう。
コンビニの強盗対策としても有名な方法なので、お客さんへの声かけが店舗や店員を守ることをスタッフ全員に理解してもらうことも重要でしょう。
コンビニ万引き対策・防犯方法④:定期的に店員が店内を巡回するようにする
コンビニ万引き対策・防犯方法4つ目は定期的に店員が店内を巡回するようにすることです。
万引き犯はカメラの死角を狙ったり、周囲の人が自分を見ていないタイミングなどを見計らって実行に移します。
近くに人がいるタイミングで万引きを実行に移す人は少ないので、店員さんが定期的に店内を巡回することで万引きを未然に防ぐことができるでしょう。
コンビニ万引き対策・防犯方法⑤:万引きが発覚した時の店の対応を貼り出す
コンビニ万引き対策・防犯方法5つ目は、万引きが発覚した時の店の対応を貼り出すことです。
「万引きは見つけ次第警察へ即刻通報します」「学校や親に連絡します」など、万引き犯に対して店舗でどのように対応しているかを貼り出しているコンビニもあります。
万引きがバレるリスクを具体的にイメージさせることによって、実行する気を失わせる効果が期待できるでしょう。
コンビニ万引き対策・防犯方法⑥:定期的に警察にパトロールしてもらう
コンビニ万引き対策・防犯方法6つ目は、定期的に警察にパトロールしてもらうことです。
警察官が定期的にコンビニに訪れることで、「万引きしたら捕まるかもしれない」という印象を与えられるでしょう。
また、「警察官立寄所」のステッカーをコンビニの入り口付近などに貼っておくことも、万引きを考えている人の抑止力に繋がります。
コンビニで万引きする人の心理・理由について徹底解説
逮捕されるリスクや退学処分になる可能性があることを知りながら、なぜコンビニで万引きを実行してしまうのでしょうか。
調査した結果、「生活の困窮が原因」「ただスリルを味わかった」などの理由があり、万引き犯の事情や心理は様々であることが判明しました。
最後に、コンビニで万引きをする人の心理・理由を大きく6つに分けてそれぞれ解説していきます。
- お金が無くて困窮していた
- スリルが感じられて楽しかった
- バレないと思っていた
- 逮捕されて刑務所に入りたかった
- コンビニは万引きしても保険で補償されるから
- 万引き依存症だから
コンビニで万引きする人の心理・理由①:お金が無くて困窮していた
コンビニで万引きする人の心理・理由1つ目は「お金が無くて困窮していた」です。
食事を購入するだけの所持金をもっておらず、困窮していたことを理由に万引きを実行してしまうケースは珍しくありません。
近年発生した例だと、コロナ禍による失職や物価高による困窮など理由は様々であり、コンビニでの対応だけにとどまらない問題とも言えます。
コンビニで万引きする人の心理・理由②:スリルが感じられて楽しかった
コンビニで万引きする人の心理・理由2つ目は、「スリルが感じられて楽しかったから」です。
見つかってしまえば逮捕されて、家族や学校にバレてしまうというスリルや背徳感から、万引きをやめられなくなる人もいます。
「多数の商品を盗んでバレずに店を出ると優越感を覚える」など、犯罪によって快楽を得ているケースは常習性が高いです。
そのため、自らの意思で万引きを止めることは難しいのではないでしょうか。
コンビニで万引きする人の心理・理由③:バレないと思っていた
コンビニで万引きする人の心理・理由3つ目は、「バレないと思っていた」です。
自分の手口を過信していたり、防犯カメラの性能を低く見積もっていたりして、「自分は捕まらないと思っていた」というケースは少なくありません。
怪しい雰囲気は経験豊富なスタッフから見れば一目瞭然ですし、防犯カメラの性能も向上して顔の特徴もすぐに特定できます。
そのため同じ店舗で再び万引きしようとして捕まるケースも多いでしょう。
コンビニで万引きする人の心理・理由④:逮捕されて刑務所に入りたかった
コンビニで万引きする人の心理・理由4つ目は、「逮捕されて刑務所に入りたかった」です。
拘置所を出た高齢者が更生保護施設での生活に耐えかねて、刑務所での生活に戻りたくて万引きを実行したというケースもあります。
万引き犯からすると「極力人に迷惑を掛けずに刑務所に入る方法」なのかもしれませんが、コンビニ側の被害は甚大なのであまりにも身勝手な理由と言わざるを得ません。
コンビニで万引きする人の心理・理由⑤:コンビニは万引きしても保険で補償されるから
コンビニで万引きする人の心理・理由5つ目は、「コンビニは万引きしても保険で補償されると思っていたから」です。
万引き犯が「コンビニで商品を盗んでもどうせ保険で補償されるだろう」と勝手に決めつけて、罪悪感を抱かずに犯行に及ぶケースもありました。
実際には商品の盗難により被害届を出していたとしても補償されるケースは少なく、コンビニ側は甚大な被害を受けるので「補償されるから問題ない」という考えは完全に間違っています。
コンビニで万引きする人の心理・理由⑥:万引き依存症だから
コンビニで万引きする人の心理・理由6つ目は、「万引き依存症だから」です。
「クレプトマニア」と呼ばれる精神疾患によって、盗んではいけないと分かっていながらも盗まずにいられない人がいます。
生活の中で感じる過度なストレスが原因とも言われており、万引き依存症の本人がしかるべき場所で治療を受けない限りは、自分の意思で盗みを止めることは難しいでしょう。
コンビニで万引きしてバレたら逮捕?被害届が出ないと捕まらない?まとめ
本記事では、コンビニで万引きしてバレたら逮捕されるのか、被害届が出ないと捕まらないのかといった疑問を徹底解説しました。
被害届が無くても現行犯であれば店員でも逮捕できる上に、警察に被害届とカメラの証拠映像を提出することで後日逮捕されるケースが多いです。
そのためもあり、万引きの発生件数は減少傾向にあります。
しかし、被害額は決して少なくたいため、万引き被害は依然として多くのコンビニオーナーの頭を悩ませている大きな問題です。
万引きをする人の心理や理由は様々で予測がつかないので、オーナー・店長さんは出来得る限りの対策をして、万引き被害を最小限に食い止めるしかないでしょう。