グローの専用タバコスティックであるケント・ラッキーストライクが2026年1月1日から値上げされることが発表され、愛用者にとって見逃せない動きになりました。
今後はたばこ税の改正も進む予定で2026年からの加熱式タバコの課税方式変更が続くため、長期的な価格変動を踏まえて維持費を知りたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、値上げの対象銘柄や価格の変化に加えて、2026年に始まるたばこ税改正のポイントも整理し、今後の選択に迷わないための基礎情報をわかりやすく解説します。
目次
グロー用タバコスティックのケントとラッキーストライクが2026年1月1日から値上げへ
グロー用タバコスティックのケント・ラッキーストライクは、2026年1月1日に価格が改定されます。
今回の改定は複数の銘柄が並ぶグローシリーズの中でも、この2シリーズだけが対象として発表されました。
ここでは、改定後の具体的な価格と選択肢を整理し、現行価格との違いをまとめて紹介します。
値上げ|グロー用ケントのタバコスティック価格
2026年1月1日からグロー用ケントのタバコスティックは、現行480円(税込)から2026年1月1日以降は500円(税込)へ改定されます。
500円台へ移行することで中価格帯の位置づけになりますが、加熱式タバコ市場では依然として手に取りやすい価格です。
値上げ幅は20円に抑えられており、ケント特有の味わいを変えずに使い続けたいユーザーも継続しやすい水準です。
値上げ|グロー用ラッキーストライクのタバコスティック価格
ラッキーストライクのタバコスティックはケント同様に2026年1月1日から値上げになります。現行430円(税込)から450円(税込)へ20円の値上げです。
値上げ後も400円台を維持するため、加熱式タバコスティックの中でも低価格帯の魅力をしっかり保っています。
ラッキーストライクは、値上げ後も最安クラスで購入しやすく、コストを抑えたいユーザーにとって選びやすい銘柄です。
据え置き|グローヒーロ用タバコスティックのヴァルト
グローヒーロ用タバコスティックのヴァルトは、今回の改定対象から外れており価格は580円(税込)のまま据え置かれます。
2025年9月1日に登場した新シリーズのタバコスティックで、ワンランク上の吸いごたえを求めるユーザー向けに開発されたラインです。
価格帯はケントより80円、ラッキーストライクより130円高い設定で、吸いごたえを重視した上位モデルとして位置づけられています。
2026年1月1日施行|ケント・ラッキーストライク値上げの2つの理由
グロー用タバコスティックのケント・ラッキーストライクが値上げには、従来の価格では販売を続けにくい背景があります。
ここではグローがケント・ラッキーストライクの価格を見直した理由を整理しました。
理由①円安の影響
グロー用タバコスティックは、たばこ葉・フィルター素材・香料・紙など海外から仕入れる原材料が多く、為替の影響を強く受けます。
円安が続くと同じ量の原材料を仕入れるためにより多くの円を使うことになり、メーカーが負担するコストが増えます。
原価の上昇が続く環境では現在のタバコスティックの価格設定を維持しにくく、市場に安定供給するために値上げが必要となりました。
理由②物価高騰
グロー用タバコスティックを生産する工場では、多くの電気やガスを稼働エネルギーとして使うため、エネルギー価格の高騰が生産コストを押し上げています。
さらに、製造ラインで使われる金属製の部品は世界的な価格上昇が続き、機械の維持や交換にかかる費用も増えました。
物流の面でも燃料費や輸送費が上がったことで、生産から店頭に届くまでの総コストが大きく積み上がり、従来の価格では販売を続けにくい状況となった点がもう一つの値上げの背景です。
2026年は加熱式タバコの課税方式が変わる!たばこ税改正を解説
加熱式タバコの課税方式は令和7年度の税制改正に基づき、2026年に見直しが始まります。
たばこ税の増税は、防衛力強化のための財源確保が背景にあり、たばこ税は令和8年4月と10月の2段階で改定されます。
ここでは加熱式タバコに適用される課税方式の変更点と、価格に影響するポイントを整理しましたので、今後のたばこ税の動向について参考にしてください。
加熱式タバコ|2026年4月・10月の2段階で課税方式見直し開始
2026年4月と10月には、紙巻きたばこと比べて軽かった加熱式タバコの税負担を適正化する目的で課税方式が改められます。
見直しは2026年4月・10月の2段階で始まり、その後も2029年まで段階的な増税が続く方針が示されました。
増税は長期に及ぶため、グローやアイコスなど加熱式ユーザーは価格変動の見通しを把握しておく必要があります。
加熱式タバコ|換算ルールは2026年に重量方式へ変更
従来の加熱式タバコは紙巻きよりも1本あたりの税負担が軽かったため、2026年10月から重量に応じて税額を計算する方式に切り替わります。
新方式ではスティックの構造や重さによって換算ルールが変わり、紙巻き状のタバコスティックほど税負担が大きくなる仕組みです。
以下では、財務省が示した三つの換算方式を踏まえて、代表的なスティックの対象区分を整理しました。
紙で巻かれた加熱式タバコは0.35g=1本換算
紙・フィルター・チューブ構造で一定以上の重量があるスティックは紙巻き状と判断され、0.35gで紙巻き1本と換算されます。
紙で巻かれた加熱式タバコは従来より重い構造のため換算本数が増え、税負担が高くなる可能性があります。
ラッキーストライクやケント(トゥルー・ネオシリーズ)は紙巻き状構造に該当し、この0.35g方式の対象です。
紙巻き構造ではない加熱式タバコは0.2g=1本換算
紙を使わない特殊構造の加熱式タバコは0.2gで紙巻き1本とみなされ、紙巻き状より軽い基準が適用されます。
葉タバコとフィルターのみで構成される軽量タイプは重量が抑えられるため、税負担が比較的軽い点が特徴です。
グローヒーロ用ヴァルトやIQOSシリーズは軽量構造に該当し、0.2g方式が適用されます。
極端に軽量な特殊製品は1個=20本換算
重量基準だけでは極端に軽い特殊製品の税負担が極端に下がるため、1個で20本分として換算されます。
この基準は超軽量タイプの商品に過度の節税メリットが生じないよう、制度の抜け道を防ぐ目的で設けられています。
製品が軽いほど税額が下がる現行制度の欠点を補強し、公平な課税を実現する仕組みです。
加熱式タバコ|タバコスティックの構造が価格に影響する
グロー用タバコスティックは紙巻きに近い構造のため重量が重く、新しい換算方式では税負担が大きくなる可能性があります。
フィルター・紙・チューブで構成されるグローの太いスティック(ケント・ラッキーストライク)は換算本数が増え、価格への影響が出やすい点が特徴です。
一方、ヴァルトやアイコスのタバコスティックは比較的軽量構造のため新方式による増税幅が抑えられる可能性があり、両製品の価格差が縮まることも考えられます。
重量の重いスティックは値上げリスクが高い
グローのトゥルーシリーズのような重いスティックは換算本数が大きくなるため、2026年以降の増税影響を受けやすくなります。
現行ではグローのタバコスティックは安価な価格帯にありますが、新課税方式の導入でヴァルトとの価格差が小さくなる可能性があります。
重量が税額に直結する制度に変わるため、重い構造の製品ほど将来的な値上げリスクが高まりました。
紙巻きたばこ|2027年から3年かけて増税される
紙巻きたばこは2027年・2028年・2029年の3回に分けて段階的に増税され、最終的に1本あたり1.5円(1箱30円)の引き上げが実施されます。
2026年4月と10月の改定は加熱式タバコだけが対象のため、紙巻きたばこの価格は2026年は据え置きですが、紙巻きたばこが値上げしないわけではありません。
紙巻き・加熱式タバコ両方が増税されるため、元の価格が高い紙巻きのほうが値上げ幅が大きく感じやすくなるでしょう。
グロー用タバコ値上げに関するよくある質問
グロー用タバコスティックの値上げは、ケントやラッキーストライクだけでなく、ヴァルトを含む今後の価格動向が気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは加熱式タバコと紙巻きの将来コストの違いや、ケント・ラッキーストライク・ヴァルトを含む販売価格の取り扱いに関する質問に答えます。
加熱式タバコと紙巻きタバコでは将来的にどちらが安く吸えますか?
将来的には、加熱式タバコのほうが安い傾向が続く見込みです。
紙巻きタバコは元々の税負担が重いため、増税後も値段が大きく上がりやすい特徴があります。
加熱式タバコは増税の影響が比較的抑えられやすく、2029年時点でも紙巻きタバコと比較した際の価格差が維持される可能性が高いです。
2026年1月1日のグロー用タバコスティック価格はコンビニも同じですか?
たばこ製品は小売定価制のため、ケント・ラッキーストライク・ヴァルトに限らずコンビニ・公式サイト・ドラッグストアの価格は全国で統一されています。
2026年1月1日以降の価格もラッキーストライクは450円(税込)・ケントは500円(税込)・ヴァルトは580円(税込)で、販売チャネルによる差はありません。
ECサイト(Amazon・楽天市場・ヤフーショッピングなど)での販売価格が異なる理由は、出店ストアが手数料や送料を上乗せして販売しているケースがあるためです。
グローのケントとラッキーストライクが値上げ|まとめ
この記事では、グロー用タバコスティックのケントとラッキーストライクが2026年1月1日に値上げされる理由と、今後の価格に影響する課税方式の変更をまとめました。
ケント・ラッキーストライク・ヴァルトはいずれも円安や物価高騰に加えて、2026年の重量方式課税導入の影響を受ける可能性があり、各銘柄の価格推移を確認する必要性が高まっています。
今後は加熱式タバコ全体で税負担の見直しが続くため、維持費を抑えたい場合は銘柄選びや吸う量の見直しをしてみてください。












