契約書や手形を作成する際に必要になる収入印紙は、郵便局や法務局で購入される方が多いですが、家から遠いと買いに行くのが面倒ですよね。
意外かもしれませんが、実は収入印紙はコンビニでも購入することが可能です。
コンビニは店舗が多いため郵便局よりも距離が近いケースも多いですし、何より24時間空いているのが強みです。
今回の記事では、収入印紙を販売しているコンビニの一覧や購入できる金額のほか、購入時の注意点を詳しく解説していきくのでぜひ参考にしてみてください。
目次
収入印紙はコンビニで買える?購入できる金額を徹底解説
郵便局が開いていないとき、どこのコンビニで収入印紙が買えるのか気になりますよね。
まずは収入印紙を取り扱っているコンビニの情報と、購入できる金額をそれぞれ詳しくご紹介していきます。
収入印紙を購入できるコンビニ一覧
収入印紙を購入できるコンビニを調査した結果を一覧表にまとめていますので、確認してみましょう。
コンビニ | 収入印紙の販売 |
---|---|
セブンイレブン | 〇 |
ローソン | 〇 |
ファミリーマート | 〇 |
ミニストップ | 〇 |
デイリーヤマザキ | 〇 |
セイコーマート | 〇 |
ポプラ | 〇 |
調査した結果、主要な7社のコンビニはどこでも収入印紙を取り扱っていることが判明しました。
ただし店舗によっては収入印紙を販売していないことも考えられますので、どうしても収入印紙が必要な際は事前に店舗へ問い合わせてみるのが確実です。
金券ショップやオークションサイトでも買えることがありますが、常時出品されているわけではないので必要なときにチェックすることもおすすめします。
コンビニでは基本的に「200円」の収入印紙しか購入できない
コンビニで購入できる収入印紙の額面は200円のみとなっており、その他の金額は取り扱っていないことが多いようです。
また店舗によっては、収入印紙をそもそも取り扱っていないところもあります。
たとえばフランチャイズ以外の個人商店、駅の中に設置されているコンビニなどでは収入印紙は売られていないケースが多いです。
300円・1000円・2000円・4000円・10000円といった収入印紙は取り寄せが必要
300円・1000円・2000円・4000円・10000円などの大きな額面が必要であれば、コンビニに依頼して取り寄せてもらうことも可能です。
ただし、急ぎの用事ですぐにでも購入したい場合は、郵便局や法務局で買うことをおすすめします。
時間に余裕がある場合、または一番近くのコンビニで購入したい方で200円以上の収入印紙が必要になった時は、必要な金額分の収入印紙の取り寄せを最寄りのコンビニへ依頼しましょう。
コンビニでの収入印紙の買い方・支払い方法を徹底解説
コンビニで収入印紙が販売していることはわかりましたが、今までコンビニで収入印紙を買ったことがないという方がほとんどではないでしょうか。
コンビニの収入印紙は基本的に現金支払いのみの対応となっていますが、コンビニによっては特定の電子マネーやクレジットカードによる決済が可能です。
ここからは収入印紙の具体的な購入手順や、コンビニごとに利用できる支払い方法の詳細をご紹介します。
レジで店員さんに欲しい収入印紙の金額・枚数を伝える
収入印紙は万引き防止などの観点から商品棚には並べられていませんので、レジで直接購入する必要があります。
レジにいる店員さんに声をかけて、必要な収入印紙の金額や枚数を伝えましょう。
店員さんに出してもらった収入印紙の金額や枚数に間違いがなければ、現金もしくはコンビニごとに利用できる電子マネー・クレジットカードで支払いをして完了です。
セブンイレブンでは電子マネー「nanaco」で収入印紙が買える
セブンイレブンでは、電子マネーの「nanaco」でも収入印紙の購入代金の支払いができます。
しかし、あくまで現金とnanacoのみの対応となっているため、その他の電子マネーやクレジットカードでの支払いには対応していません。
また、nanacoでの支払いは可能ですが、通常の購入時に付与されるポイントがつかない点には注意しましょう。
ファミリーマートは「ファミマTカードクレジット」で収入印紙を買える
ファミリーマートでは、「ファミマTカードクレジット」で収入印紙を購入することができます。
ファミマTカードクレジット普段から使っている方や、クレジットでの支払いを希望する方はファミリーマートで収入印紙を購入するのがおすすめでしょう。
また、セブンイレブンのnanacoと同じように、ファミリーマートでもポイントがつかない点は把握しておいてくださいね。
ローソンは現金でしか収入印紙を購入できない
ローソンで収入印紙を購入する際の支払い方法は、現金のみとなっています。
現金以外の方法で収入印紙代を支払いたいという方は、セブンイレブン・ファミリーマート・ミニストップを利用するのがおすすめでしょう。
ローソンで収入印紙を購入される方は、必要な現金を忘れないように準備しておくようにしてくださいね。
ミニストップは電子マネー「WAON」で収入印紙を買える
ミニストップはセブン・ファミマと同様に、電子マネーの「WAON」で収入印紙を購入することが可能です。
しかし、WAON以外の電子マネーや、各種クレジットカードは非対応となっているので、その点は事前に把握しておきましょう。
また、ミニストップもWAONで収入印紙を購入してもポイントは付与されないので注意しましょう。
コンビニで収入印紙を購入した際の4つの注意点を徹底解説
コンビニで収入印紙をいつでも購入できるのは便利ですが、購入時や使用時に失敗しやすいポイントがあります。
ここからは、コンビニで収入印紙を購入する時に注意したい4つの注意点について詳しく確認していきましょう。
- 切手や収入証紙と間違えていないか注意する
- 収入印紙の金額が合っているか注意する
- 収入印紙の貼り間違えがないように注意する
- 収入印紙の貼り忘れがないかを必ず注意する
注意点①:切手や収入証紙と間違えていないか注意する
コンビニで収入印紙を購入する際は、切手と収入証紙と間違えていないかを確認してください。
特に新人の店員さんだと、見た目や名前の響きから間違えてしまう事も多いようです。
収入証紙とは自治体への租税や手数料を納めるための証票で、切手や収入印紙と見た目が似ています。
店員さんが出してきた物が収入印紙であることを確かめてから支払いに進むようにしましょう。
注意点②:収入印紙の金額が合っているか注意する
コンビニで収入印紙を買う前に、書類に貼るべき金額と購入するべき収入印紙の額が合っているかを確認してください。
というのも、誤って違う金額の収入印紙を購入してしまったとしても、現金への払い戻しや別の収入印紙への交換ができないためです。
間違えて買ってしまうと収入印紙の使い道が他にない事も考えられますし、高額な収入印紙を間違えて買うと大変なので、必要な収入印紙の金額をしっかりと確認してから購入しましょう。
注意点③:収入印紙の貼り間違えがないように注意する
貼る必要のない書類に収入印紙を貼ってしまったり、必要以上に高額な金額を貼ってしまうといった間違いは注意するようにしましょう。
高額な収入印紙を貼り付けてしまった書類の作成日から5年以内であれば、「印紙税過誤納確認申請書」を税務署へ提出することで払い戻しを受けられます。
また収入印紙を貼り間違えてしまった場合、そのまま郵便局へ持参すれば交換してもらうことも可能です。
しかし急いでいる書類で収入印紙を間違えると焦りますし、交換の手間がかかるのは避けられないので貼り間違えには注意しましょう。
注意点④:収入印紙の貼り忘れがないかを必ず注意する
課税文書への収入印紙の貼り忘れには、くれぐれもご注意ください。
もし課税文書に収入印紙を貼り忘れてしまった場合、最大収入印紙の3倍の金額で「過怠税」を納める必要が出てきます。
しかし、自分から申告を行うことで過怠税を1.1倍に抑えることができるので、収入印紙の貼り忘れに気付いたら必ず自己申告するようにしましょう。
収入印紙が必要になるケースや金額を徹底解説
そもそも収入印紙は印紙税という税金を納める手段のひとつで、切手と同じような形をしている証紙のことです。
これから紹介する「課税文書」に必要な金額の収入印紙を貼り付けることで、正しく税金を納めたことが証明されます。
最後に収入印紙が必要な課税文書の一覧と、それぞれに必要な金額を確認していきましょう。
収入印紙が必要になる課税文書を一覧表で解説
印紙税法で定められている課税文書は20種類あり、種類ごとに1号・2号文書と分けられています。
収入印紙が必要になる課税文書を一覧にしてまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1号文書 | 不動産売買契約書・土地賃貸契約書・金銭消費貸借契約書など |
---|---|
2号文書 | 工事請負契約書・映画俳優専属契約書など |
3号文書 | 為替手形・約束手形 |
4号文書 | 株式、出資証券、社債券、投資信託、貸付信託、特定目的信託、受益証券発行信託の受益証券 |
8号文書 | 預金証書、貯金証書 |
10号文書 | 保険証券 |
16号文書 | 配当金領収証、配当金振込通知書 |
17号文書 | 売上代金に係る金銭又は有価証券の受取書 |
それぞれの課税文書でいくらの収入印紙が必要になるのかは次で詳しく解説していきます。
収入印紙はいくらから購入が必要になる?課税文書の金額を解説
ここでは、収入印紙が必要になる金額や必要な印紙税額を一覧表でまとめています。
平成26年に印紙税法改正されたことにより、5万円以上の領収書から収入印紙の購入と貼り付けが必要になりました。
5万円以上は領収書の金額に応じて印紙税額が変わりますのでしっかりと確認しておきましょう。
受取書の金額印紙税額 | 印紙税額 |
---|---|
5万円未満 | 非課税 |
5万円超~100万円以下 | 200円 |
100万円超~200万円以下 | 400円 |
200万円超~300万円以下 | 600円 |
300万円超~500万円以下 | 1,000円 |
500万円超~1,000万円以下 | 2,000円 |
1,000万円超~2,000万円以下 | 4,000円 |
2,000万円超~3,000万円以下 | 6,000円 |
3,000万円超~5,000万円以下 | 1万円 |
5,000万円超~1億円以下 | 2万円 |
1億円超~2億円以下 | 4万円 |
2億円超~3億円以下 | 6万円 |
3億円超~5億円以下 | 10万円 |
5億円超~10億円以下 | 15万円 |
10億円超 | 20万円 |
受取金額未記載 | 200円 |
収入印紙はコンビニで買える?買い方や購入時の注意点まとめ
今回の記事では、収入印紙を購入できるコンビニの情報のほか、買い方や支払い方法の詳細について解説しました。
多くのコンビニで収入印紙を取り扱っていますが200円のみであることが多く、それ以外の金額は取り寄せるか郵便局・法務局で購入する必要があります。
コンビニで収入印紙を購入する際の注意点があるので、買いに行く前にしっかりと確認しておきましょう。
また、収入印紙が必要な課税文書と必要な金額をまとめていますので、本記事をブックマークして必要なときの参考にしてくださいね。